「Playlist」GROOVER September 2020
DJ SEO
01.DEADLETTER / Fit For Work
ギャングオブフォーをより荒ぶったグルーヴに突っ込んだサウンドがチョー格好いい、
サウスロンドンを拠点に活動する新人ポストパンクバンドの2NDシングル。
02.SLOW PULP / AT IT AGAIN
キャッチーでメロディックなシューゲイザーを鳴らすシカゴの新人バンド。こっち系の音はまぁよっぽどじゃない限りハズしません。デビューAL"Moveys"より。自身のトラブルもエネルギーに変える青春ギターサウンドの無敵感。
03.LUCIA & THE BEST BOYS / PERFECTLY UNTRUE
PALE WAVESに続いてゴス枠入りしそうなグラスゴー新人。全体的にはまだピンとこないけど、ナイスなバンド名といい今後要注目。煌びやかでグラマラス、失礼ながらカバーかと疑ってしまうほどの演歌的名曲で永遠に踊れます。
04.ANJIMILE / BABY NO MORE
ボストンのSSWによる、レーベル・リリースとしては初となるアルバム"Giver Taker"より。以前にMixtapeで発表していた曲を、軽快なリフとキーボードにドラムグルーヴを乗っけて再録してます。
05.SAIAH / (BLACK)PLANET
ザ・ドラムスみたいな軽快ビートに女性コーラスと掛け合う、こちらも今どきのインディーラップ/ポップ。既発曲"Polaroid"が再生100万回を突破しており注目株です。
06.PAYDAY / PARTY
ベッドルームラップともいえそうな緩めで爽やかなサウンドが心地よい16歳の女性ポップ/ラッパー。あまり知らないんですがメロディセンスも抜けてるし期待してます。
07.EILIS FRAWLEY / STATS
イントロのドラムロールから、パーカッションや電子音にスポークンワードが絡んだビートへ。一癖も二癖もある感じがたまらないベルリンのソロドラマー。
08.CLAIRE ROSINKRANZ / BACKYARD BOY
今夏Tik Tokでバズったカリフォルニアの16歳ポップSSW。思わずバックヤードで踊り出したくなる青さと小気味よいリズムで、すぐにでもFMヘヴィロされそうだけど果たして。
09.PIXEY / JUST MOVE
CHESS CLUBとサインしたリバプールのポップニューカマー。イントロからめちゃ90'sインディーダンスで懐かしい気分。当時にもこんなダンスチューンはあったけど今だとそのギャップがまた違って聞こえます。売れるかな?
10.BLACKSTARKIDS / BRITNEY BITCH
ガレージロック、シンセ、サーフ、ラップを混ぜ合わせた今どきのインディーポップを鳴らすカンザスシティのトリオ。DIRTY HITから2枚のリリースを経てのニューシングル。
11.FOR THOSE I LOVE / I HAVE A LOVE
ダブリンのバンド"Burnt Out"の残されたメンバーDavidによるソロ・プロジェクト。早すぎる死を遂げたPaulへの想いとアートへの尊厳。ポエトリーなvoとエレクトロニカルなピアノが儚くも美しい。MVも泣けるね。
12.BLUE HAWAII / NOT MY BOSS!
謎の露出っぷりが徐々に激しくなってる気がするブルーハワイですが、新epは月末にはリリースされるそう。その中では最も好みっぽいアシッドでディープなハウス・トラック。
DJ GAMMY
13.SPACE GHOST / TIME TO DANCE
カリフォルニアのDJの新EPがブギーなシカゴハウスで最高。今年出たアルバムも傑作だがこちらは12インチてこともありよりフロア向け。
14.ADELINE / STAY UP (PASTEL REMIX)
ブルックリンのソウルシンガーの今年出たアルバムのリミックス盤より。これは原曲より彼女のガラージライクな良さが出たこっちに軍配。
15.JANELLE MONAE / TURNTABLES
投票率を下げるために郵便ポストを撤去したりと色々ヤバめな米大統領選。NBAやNFLをはじめ「VOTE」のメッセージを強く打ち出さなければならない現状。そんな有権者抑圧に対するプロテストソング。
16.SHYGIRL / FREAK
Arcaの今年の傑作にも参加のサウスロンドンのクリエイター。順調に成長を続け遂にこの新曲で決定打。ハイブリッドなエレクトロニックミュージックレーベルNuxxeも併せて注目。
17.KEITH HARRIS EXPERIENCE / FOOTWERK
00年代の立役者、まさに往年のキースハリス感がもろに出たパーティーチューン。イチニッサーン!
18.NO ZU / TALKING TO A STRANGER
オーストラリアのポストパンクバンドの久々のニューシングルは、同郷の大先輩Hunters & Collectorsの最初期曲カバーでニヤリ。
19.SEE THRU HANDS / CONNECTIVITY
こちらはマンチェスターのポストパンクバンド。ファンキーで良い80s感と2010年前後のノイジー感が合わさってセンス良し。去年のRuf KutzからのEPも最高だっただけに今後も楽しみ。
20.ETHAN P. FLYNN / WHAT YOU DO TO ME
で、もっとセンス良すぎて笑っちゃうのがこれ。良いメロディを良いアレンジでもってすれば良いインディロックになる好例。
DJ #KiM
21. Bring Me The Horizon - Obey (with YUNGBLUD)
兼ねてからコラボが予告されていた2組の新曲。ギターサウンドが耳が痛くなく柔らかなのに鋭くしっかりとパンチを与えてくる最新形ヘヴィーミュージック。"Parasite Eve"でも共同制作したMick Gordonも再び起用。リリックは「自由と言うが実は見えない鎖に繋がれている、コントロールされている窮屈な現代社会」を痛烈に皮肉った内容。"New Breed of Rockstar"とまで言わしめた、YUNGBLUDの存在感がきっちり出つつもBMTHの新曲たらしめているのが凄いですね。しかもリモートで2日で制作したとはあな恐ろしや。予告されている4枚のEPへの期待が否が応でも高まります。アンセム化必至。
22. Polyphia - Look But Don't Touch (feat. Lewis Grant)
USテキサス州のプログレッシブインストメタルバンド。
プログレやDjentの影響下で、マス/ポストロック的な手法もありつつ、ギターとベースのユニゾンでぐいぐい攻めつつポップに聴かせる手法。エレクトロニカな音を入れてきてたり、リズムアプローチがトラップっぽいのも面白い。が、音色がメタリックな質感であったり、使用するギターがアイバニーズだったりと、メタルバンドとしての誇示がちゃんと伺えるのが好印象。
23. Deftones - Ohms
相変わらずダークで官能的で美しいDeftones新曲。チノのスクリームも斬れ味抜群で最高。前作がシューゲイズっぽい質感だったのに対し、ブルータルで初期衝動が詰め込まれたようなアップビートなヘヴィさ。今作はプロデューサーに久々となるTerry Dateを起用し、曰く「キッズの頃のような、基本に戻るための実験がしたかった」とのことで、やはり原点回帰を強く意識したアルバムになりそう。
24. Yeong Die - Dishes Done
ソウルのDJ/プロデューサー・Yeong Die。6才でピアノを習い始め、ショパンやベートーベン、K-POP、Aphex Twin、Boards of Canada、Bjorkに至るまでの影響が詰め込まれたトラックは「即興」を意識して作られたのだとか。アンビエントやインダストリアルを取り込みながら、ノイズとテクスチャーが重厚に絡み合う濃密な作品。
25. The Avalanches - Take Care In Your Dreaming (feat. Denzel Curry, Tricky & Sampa The Great)
遂にニューアルバムが12/11にリリースということが発表され、期待が高まる中、続々と繰り出されるコラボシングルから次の一手。人選でもう間違いないんですけど、「これまでで最も歌やラップを重視した」という宣言通りの客演陣へのフォーカス具合。と言いつつ音数は多いので、どっからどう引っ張って切り貼りしたのか気になりますね。
26. Blood Orange & Park Hye Jin - CALL ME (Freestyle)
ソウルのライジングスター、Park Hye JinがBlood Orangeとのコラボ。『IF U WANT IT』のラストに収録されていた「CALL ME」をBlood Orangeがリワークしたような作品。前半のピアノパートのメロウさと後半のビートが入って強くなるところの入れ替わる瞬間が美しすぎてゾクゾクしますね。MVは、非常事態宣言が出される直前の深夜のNY、グリニッジ周辺のストリートの映像だそうで、Dev Hynes自身が手掛けております。
DJ Case
27. NEIL FRANCES – Tuesday
LA発のインディーエレクトロデュオ。茹だるような暑さの中踊りたいドリーミーな雰囲気漂うデイタイムディスコ。JungleやUnknown Mortal Orchestraとのツアーを経て、ステージアーティストとしての評価も高まってきているそうな、要注目。
28. Deaton Chris Anthony – Tuethday feat. baby a
TuesdayからのTuethday!こちらもLAをベースとする20’sの要注目株、昨年のアルバム”BO Y”が記憶に新しいDeaton Chris Anthonyの最新曲。元ネタのILOVEMAKONNEN – Tuesday feat. Drakeを大胆にもUKガラージにアレンジ、baby aのボーカルとの相性もバッチリTuethday。
29. St. Panther – Highway
Nate MercereauやRicky Reedなど錚々たるプロデューサーのバックアップを受けたSt. PantherのEPが到着。ざらついたソウル~R&Bを基調に歌もラップもシームレス、彼女の期待度とポテンシャルの高さが窺えます。猛プッシュ!
30. SAULT - Free
BLM運動に触発されたプロテストアルバムであった前作”Untitled (Black Is)”からたったの12週間(!?)、ハイペースでの新作が続くSAULTがまたもや。未だ謎に包まれたグループではありますが、シンガーにはCleo SolとMelisa Young a.k.a. Kid Sister、前作にはMichael Kiwanukaの名前も、プロデューサーは上記アーティストの他にもLittle Simzなどを手掛けるInflo。ポストパンク&ファンクへのリスペクトはそのままに今作はダンスフロアーに焦点を当てているようです。
31. Jim-E Stack - Sweet Summer Sweat feat. Dijon
貴方の好きなあの曲にもきっと関わっているであろうJim-E Stack。プロデューサーとしてはもちろんソロアーティストとしても熟れてきましたね。あんなに暑かった夏も過ぎてしまえば恋しくなるもので、この曲を聴いてお別れを。
32. slowthai - feel away feat. James Blake & Mount Kimbie
最近はfeat.される側で引っ張りだこだったslowthai、久しぶりのシングルはこれまでとは違う表情を見せてくれています。不幸にも1歳で息を引き取った自身の弟のために捧げられたという本曲は、James Blakeと作り上げたものをMount Kimbieがプロデュースしたという贅沢な一品。クレジットにMariah Careyの名前がありまが、"Dreamlover"がサンプリングされていますね、気づきましたか?
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