「Playlist」GROOVER May 2021

DJ SEO

01.Rosie Tucker - Barbara Ann

Phoebe Bridgers、Soccer Mommy周辺で活動するLAのSSW、最近SSWやベッドルーム系にも手を広げているエピタフからリリースの3rdALより。サビの"Don't fxxk around~"でアグレッシブになだれ込むギャップが気持ち良い、今年を代表するインディーアンセムの一つ。

02.Enumclaw - Free Drop Billy

lo-fi/グランジーポップなサウンドが好みすぎる、ワシントン州タコマのロックバンド。「負け犬になるのは嫌だ~」ちょいヘタレっぽくシンプルに歌う旗揚げ曲は、先日リリースされたデビューepより。

03.KALI - Too Tired

デビュー曲「Back to the Start」は紹介済み。くぐもったギターと透明感たっぷりのVoが織りなすサウンドで、またしても期待を大きく超えてきた奇跡の16歳による1stEPより。今年の女性インディーポップ新人の中でもCRITTER、GRRRL GANGと並んで推してます!

04.PRONOUN - I WANNA DIE BUT I CAN'T (CUZ I GOTTA KEEP LIVING)

ブルックリンのインディー・アーティストによる、00'sロックの高揚感が漂うエッジ―な新曲。ちょっとプライマルみたい。多くのアーティストがシンセやベッドルームに舵を切る中、僅かとはいえロックに向いているのが応援したくなります。

05.Master Peace - PDA

ANDREW W.K.の背中も見えなくないポテンシャルを誇る?UKの新人、ラップやグライムをまた新たな音像でロックに持ってきた、ファンの間ではライブ定番のアンセム。MV観て少し滑稽だな~と二の足を踏んでいたけど、PDAやしな。この突き抜けた感じを楽しむのが吉か。

06.Bums - Holy Smokes

BROCKHAMPTONのライブを観て人生を変えられたリッチモンドの高校生たち。かつてアングラ・ブームを思い出させるJURASSIC 5みたいな西海岸ヒップホップでセンスも抜群。90'sがあらゆる角度から急速に回収されていく昨今。今後も要注目です。

07.Cochise - Sanji

フロリダ出身の22歳ラッパーによるデビューALより。ダンスホールとヒップホップが融合した、ノリの良いトラップで推せます。

08.Alfie Templeman - Everybody's Gonna Love Somebody

かねてより話題を集めている英国の17歳SSWによる初となるフルALより。個人的には初期のギターポップが好きだったけど、以後のポップ方面ではこの曲が軽やかで良いですね。

09.Juan Wauters - Monsoon with Homeshake

昼下がりにゴロゴロしながら聴きたいベッドルーム・シンセ・ファンク。NYのSSWで、他にもMac DemarcoやCola Boyy, Nick Hakimなどを迎えている新作5thより。

10.Blood Cultures - When The Night Calls...

「リスナーと音楽の関係を純粋に保つ」べく匿名性を貫いているニュージャージーの覆面集団。躍動感と催眠性が共存したビートが魅力的なトラック。5/28リリース予定の3rdALより。

11.Doss - Look

Sophieのリミックスなども手掛けていたNYのプロデューサーによる、7年ぶりのep"Puppy"より。らしいセンチメンタルな音像とはまた違った、アンダーグラウンドでトランシーなボカロエレクトロ。

12.Rochelle Jordan - All Along

LA拠点のイギリス系R&Bシンガーの新作ALより。ロシェルの甘いVoがムードを際立たせるニュージャックスウィンギンなガラージダンス。


DJ GAMMY

13.Trúc Mai, Jan Hagenkötter / Sài Gòn - 2021

自分の中でまたサイゴンブームが来てたってこともありちょうどええタイミングの古典クラシックス7インチカット。ラテン〜キューバンな東南アジア歌謡曲に安いイーブンキックを入れた2021年宴会verで。

14.Oques Grasses / Bye bye

カタルーニャのラテンミクスチャバンドのバンギンな新曲。前作の大ヒットを受けての金にまつわる皮肉なPVでいいんじゃないでしょうか。

15.Little Simz / Introvert

新作に先立ってのシングル1発目として、選曲、音、ストーリーなどこれ以上ないほどにどこを切り取っても最高な歴代屈指の先行曲でしょう。

16.Jessie Ware / Please

救済のダンスフロアへ手招くアンセミックな新曲。今回もジェームズ・フォードてことでこのおなじみのボトムラインの聴き手を選ばない感じがいいですね。あとdo you need companyて囁きがダメ押し。

17.Honey Dijon / Downtown (feat. Annette Bowen & Nikki-O)

トップDJの1人、シカゴ育ちのハニーディジョンの最新トラックも強力。Classicのルークソロモン、デトロイトのNikki-O、リミキサーにルイヴェガと布陣も盤石。

18.India Jordan / Watch Out!

レイヴはもとよりトランスやハッピーハードコアなどあからさまな90’sの情景に恥ずかしくなっちゃうけど根っからのレイヴ育ちでかっちょいいよね。大好きです。

19.Squid / Pamphlets

説明不要のブライトンの5人組のデビューアルバムから熱狂のラスト曲。時代が時代だけに閉塞感に閉じこめられなければもっともっと新しい音を鳴らせるはず。まわりに良いバンドいっぱいいるんやからね。

20.Junodream / Let Me Breath Again

バンドとしてはまだまだパッとせず方向性も美学のみ。ただなぜこの曲かと言うと、色んな意味でTCTCが頭をよぎったが最後、気にせずにはいられない状態になっちゃたから。なれないと思うけどなってほしくも若干ある。


DJ KiM

21. HEALTH, Nine Inch Nails - Isn't Everyone

突如コラボでリリースされたシングル。NINの新曲というよりはHEALTHのコラボアルバムに彼らが参加した形。後期NIN感の地続きのようなサウンドに、ダークでアンビエントな質感のあるHEALTHの持ち味が相性抜群。

22. The Armed - ALL FUTURES

ハードコア出自の謎の覆面バンド、かなりポップでマッドなサウンドでニューアルバムをリリース。Pitchforkが褒めるの好きそうな感じですね。でも調べたらMVに映ってるやつもメンバーなのか役者なのか正体不明。ライヴとかもあんまやってないみたいです。ふざけてるのか本気なのか。Shameとか好きな人にもオススメです。

23. WARGASM - Your Patron Saints

UK出身の2人組ハードコアデュオ。デジタルハードコアとニューメタルの再構築とも言うべきサウンドでデビューした彼ら。今回はかなりキャッチーなんですが、ブレイクビーツを多用しながらスクリームとコーラスの連打連打で漲りまくる一曲。

24. Backxwash, Ada Rook - I LIE HERE BURIED WITH MY RINGS AND MY DRESSES

トラップメタルもGhostemane以外は割と金太郎飴状態に近いんですが、この人だけはちょっと別格。ザンビア共和国とカナダにルーツを持ち、トランジェンダー。昨年出したアルバムがカナダのPolaris Music Prizeをいきなり獲得し一気に話題に。インダストリアルビート、退廃的でホラーなグルーヴとブラックメタルを感じさせるスクリームラップで頭がやられること間違いなしです。

25. Stand Atlantic ft. nothing,nowhere. - deathwish

AUS発のポップパンクバンド。nothing,nowhereをゲストに迎え、まあそりゃ相性良いですよねって組み合わせ。ギターリフやグルーヴ感に妙に哀愁を感じるところが個人的にはグッと来てます。

26. WILLOW - t r a n s p a r e n t s o u l (feat. Travis Barker)

猫も杓子もトラヴィスコラボな昨今ですが、そんな中だと最近よく聴いてるこちら。本人曰く「新しいものを必要としていた」とのことですが、聴き慣れているようで書き換えられてて、しかもきちんと新しくなってるのが魅力ですね。


DJ Case

27. Foxing – Go Down Together

セントルイスのインディー/エモバンド、アンダーグラウンドの帝王Foxingが絶妙なポップ化を経てカムバック。自身のレーベル<Grand Paradise>と<Hopeless Records>のパートナーシップを記念してリリースした割には(?)タイトルが暗いところに安心感。

28. Faye Webster – Cheers

前作「Atlanta Millionaires Club」からは想像のつかないヘヴィーなギターが印象的なイントロ、からのヘロヘロな展開がFaye Webster節炸裂な”らしい”リード曲。彼女曰くこの曲だけアルバムの中では異質な存在ということで、全貌の見えない新作楽しみです!

29. Jany Green – Lost In Love

ラップを軸にジャンルレスに楽曲を発表してきたアラスカ発LAベースJany Green。ファンク~ロックを前面に出した新曲は、「Seeing Sounds」期のN.E.R.DやOutkastを彷彿とさせる雰囲気が◎。

30. Topaz Jones - Amphetamines

現代のヒップホップにおけるサウンドの多様性をここまで表現できている若手アーティストはTopaz Jonesを含めても数えるくらいしかいないかも。質の高いソウル~ファンクがアルバムに締りを出してます。純正ブラックミュージックここにあり。

31. Bickle – Heartbreak Sedative

2020年の“Naked”に続いての新曲は、これまたBickle独特のセンスが光るリキッドファンク。窮地に立たされる前に危機を脱せよ、というメッセージが込められています。

32. chloe morindo – GIRL ON TV

遂にアルバムが到着した若干19歳デトロイト出身のchloe morindo。アコースティックサウンド主体だった前作からロック~ポップへと変化していく中で生まれた彼女の代表曲。Z世代は皆大好きあのアーティストの影響を間違いなく受けているだろうスーパーキャッチーなアンセムです。

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