「Playlist」GROOVER August 2021
DJ SEO
01.Sleigh Bells - Locust Laced
十八番であるポップで不穏なサウンドを(保守の象徴でもある)カントリー・スターが歌うというMVの設定が既にカオス(笑)であり真骨頂、完全復活を予感させる新曲。
02.CARR - Loser
また推せるLA新人SSWがきましたね。CARRことCarly McClellan、かつて付き合った最低な男たちについて歌う、ポップパンクを下敷きにしたインディー・パワーポップ。このテの音はセットリストでも渋滞中だけど何とかかけていきたいです。
03.Goat - Fill My Mouth
スウェーデンのサイケ・コレクティヴ、Goat。5年ぶりに再始動しての新曲は、前のめりで強靭なアフリカン・ビートにフルートが絡む文句なしに踊れるナンバー。SaultとGo! Teamの中間を行くサウンドもいいとこ攻めてます。
04.audiobooks - LaLaLa It's The Good Life
ボーカリスト/作詞家/ビジュアルアーティストのEvangeline LingとプロデューサーのDavid Wrenchのデュオ。10月発売予定の2nd"Astro Tough"からの2曲目は、ハイパーポップも取り入れた奇天烈バンガーでカマしてくれてます。
05.Teezo Touchdown - Mid
Tyler,The Creatorの「Run it up」でフィーチャーされたのも話題になったテキサス州ボーモント出身アーティストで、奇抜なスタイルでファッション誌の表紙を飾るなど今最も注目を集めている一人。自らがミッドビル市の市長であるという架空の設定で「Get the mid off the streets」と中庸を排除せよと呼びかけています。これは自身も含めたシーン全体に投げかけてる言葉で、そういう姿勢は推せますね。
06.Syd - Fast Car
The InternetのVoソロ2作目に向けての先行曲。硬めなビートにスムースな歌、エレキギターをかき鳴らす終盤がロマンティックな響きで最高です。数年前に風の噂であった「次はギターソロが来る」説を久々に思い出しました。
07.Silk Sonic - Skate
すでに超話題のブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによる新プロジェクト。70'sフィリーソウルが現代に蘇ってきたようなノスタルジック・サマータイム・ジャム。MVも◎
08.Oscar Lang - 21st Century Hobby
ロンドンのSSW、Oscar Lang、Dirty Hitとサインして初となる最新作は音も垢抜けてて期待できそうな内容に。SNSの闇をポップ&キャッチーに歌うこの曲はDJでもかけやすそう◎
09.Emma-Jean Thackay - Say Something
ロンドン拠点のマルチ奏者、エマ・ジーン・サックレイ。近年のUKインディーの面白さはジャズやソウルともシームレスにつながっているところで、80'sロンドンに通ずるものがあるよね。それこそがアメリカにはないイギリスが持つ圧倒的強みだと言えます。
10.TSHA - Power
ロンドン拠点の若手プロデューサー。デビュー時から注目してましたがドストライクなトラックが遂に(長かった、、このままポップには行かないで欲しい)Ninja Tuneらしいサウンドコラージュにサンプルボイス、アタックするビートが最高にキラー。
11.Caroline Loveglow - Patience Etc...
LAの新人SSW、00'sのシューゲイザーを想起させるようなドリームポップとチルウェイヴの狭間を行くサウンド。無名のデビュー曲にしてはなかなかの再生ペースで、早くも100%エレクトロニカとサインした模様。今後も注目ですね。
12.Billie Eilish - Happier Than Ever
遂にリリースされた2ndのラス前を飾るのは、ミツキ直系のタメ爆発型エモーショナル・アンセム。歌詞はティーンらしい感じだけど、こういう強い曲しっかり入れてくるところがさすがビリーちゃんですね。
DJ GAMMY
13.XL LIFE - Noise
元Astroid Boys!そこから90年代に振り切ったカーディフのこのハードコアパンクバンドの新曲がもう抑えられない!戻る方が今にフィットするというね。まあ以前のパンク+グライムはちょっと遅すぎたので仕方ないですが。
14.Wednesday - Toothache
1分勝負のヴァース〜コーラスからのファズまみれチョーキングまみれのギターソロという潔い最高の1発。歌い回しもかっちょいいね。ノースカロライナのインディバンドの2ndALより。先行シングルやったHandsome Manとともにどうぞ。
15.Asna - Atalaku
コートジボワールのDJでありモデルのアスナのデビューシングル。アイデンティティとポリティカルな言葉をビートに託して紡がれてきたクーペデカレ(コートジボワールのダンスミュージック)の最新版。
16.Guy One - So La Ma La
こちらはガーナのシンガー。伝統弦楽器コロゴが鳴り響くハイライフファンキーチューン。多彩なリズムを混ぜた打楽器ビートもガーナの伝統的リズムであるケテを感じずにはいられない。
17.Serena Isioma - Really, Really
エクレクティックさが魅力のシカゴで活動するシンガーソングライターの、ライブでのハイライトを飾るであろう新曲。やりたいことを詰め込んだいつものスタイル全開ですが、とっ散らからずにスムーズにまとまってます。
18.Pixey - Sunshine State
こちらもわちゃわちゃしててもインディポップにまとめあげるセンスが抜群なピクシーの陽気な新曲。The Mercy Lineだけでなくこういった飛び抜けた曲が複数あるのは強いね。あといつもドラムの使い方が上手。
19.Bodysync - Forever (feat. Nite Jewel)
ナイトジュエルを招いたナイスサマーハウス!古典的なシンコペーションピアノを使いつつも、印象的なジャムブロックのリフがかなり効いてます。
20.Jimothy Lacoste - Describe Stoke-on-Trent
90s後半のガラージ〜ドラムンの儚く脆いサウンドにも、名前に冠するぐらいの独特の美意識のファッションにも、ジョークなのかマジでヤバいやつなのかわからせないとこに意識的なMVにも、全てがとにかく徹底的。イロモノと見ていたがハマってきました。
DJ KiM
21. Danny Elfman & Trent Reznor - True
組み合わせによるコラボリミックス。ゴスでインダストリアルな世界観、MV含めここまでダークに振り切ってくれるのは気持ち良いですね。HEALTHの時もそうでしたが、トレント・レズナーが歌に徹するとNINみが凄いのでどんどんやってほしいです。
22. Sleep Token - The Love You Want
イギリス発「シーンのとある重要人物が関わっている」と称されている覆面プロジェクト。未だにその正体や全貌が殆ど明かされていない謎なバンドです。オルタナ、モダンなプログレメタルにエレクトロニカを混ぜたような音楽性で、今回はシンフォニックなピアノやコーラスが美しく、後半のダイナミックな展開が胸を熱くさせますね。
23. J Balvin, Metallica - Wherever I May Roam
名盤・『Black Album』の30周年を記念し、"The Black List"という様々なアーティストが収録曲をカヴァーするという企画でリリースされたJ Balvinによるカヴァー。あのリフを見事にラテンギターとトラップビートによってアップデートしており、最後には本家の音源もエディットっぽく叩き込んできた素晴らしい出来栄え。
24. Jeris Johnson - Going Ghost
TikTok発、自称・ロックの未来ことJeris君の新曲。00年代エモコアっぽい疾走感と哀愁あるギターフレーズが良い塩梅。
25. Holly Humberstone - Please Don't Leave Just Yet
BBCの今年ブレイクスルーにも選ばれた彼女ですが、今回はThe 1975のMattHealyとの共作曲をドロップ。遂にそこに接近してきましたか、という話題性もさながら、フラジャイルなリリックと美しい旋律、静かですがじわじわと上がってくるビートが素晴らしいですね。
26. blackbear - alone in a room full of people
去年のアルバム以来、ラップというよりは歌モノにシフトしてきたblackbear。先行シングルの流れからここでこの感じを完成させてしまった感すらあり、安定して良い曲がかける状態なんでしょうね。MGKともYUNGBLUDとも少し違うアプローチでエモラップを更新しています。
DJ Case
27. Caroline Polachek - Bunny Is a Rider
お待ちしておりましたPolachek女史待望の新曲、今回も盟友<PC Music>のDanny L Harleとの共作です。不気味さと上品さを同時に感じさせるその世界観は相変わらず唯一無二。キャッチコピーは「少なくとも3分17秒間は誰でもBunnyになれる」です。
28. Lime Garden - Pulp
<So Young Records>所属の注目バンドLime Gardenの今年2曲目となるシングル。前作の"Sick & Tired"はGoat Girlを思わせるストイックさが滲んでいたけど、適度な"遊び"が入って良い塩梅に、マトリックスパロディなMVも◎。
29. Connie Constance - Prim & Propa
英国・ワトフォード出身のSSW、ソウルフルな歌声とR&Bからインディーロックまで多彩な引出しを持つConnie Constance。思わず飛び跳ねたくなる陽気さと、クライマックスにかけて高揚感高まる9月リリース予定のEPタイトル曲。
30. Evann McIntosh - COCO PEBBLES
若干17歳のSSW、新鋭Evan McIntosh。
前作ではメロウなR&Bを軸にしっとりと聞かせる曲が多かったのに対して、大幅に印象を変えたネクストタームに突入。ファンクに語り口調、愛しい人をチョコ味のシリアルに例えたユーモア溢れる最新曲。
31. Indigo De Souza - Hold U
名匠Brad Cookを招きプロダクションにより磨きをかけた2作目「Any Shape You Take」からのセカンドシングル。高まる期待値にぴしゃりとハマったネオソウル風インディーラブソング。
32. Big Thief - Little Things
フォークベースにコズミックなサウンドで絶妙な味付けに仕上げた至高の一品。ハイペースでハイクオリティ、Big Thiefは間違いなくゾーンに入っていますね。ライブでどのように表現されるのか、体感できるその日を心待ちにしています。
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