「Playlist」GROOVER September 2021
01.Yard Act - The Overload
既に大注目を集めているUKリーズのポストパンク・バンド。来年1/7に満を持してリリースされるデビューALからのタイトル曲は、彼らのアンセムになること確実なキラー・チューン。でも何よりもMVが出たことが嬉しいんですよね。
02.Scruffpuppie - assignment song
フィービー・ブリジャーズのレーベル<Saddest Factory Records>とサインしてリリースしたシングル。ヴェルクラを思いだす90'sドライヴィンなエモ・パワーポップで今後も要注目です。
03.Kanye West - Jail
3度のリスニングイベントを経て遂にリリースされたDONDA(2007年に亡くなったカニエ母の名前)和解したJAY-Zの客演はさておき、誰もが困惑したパート2でのマリマン&DABABYにより、本アルバムの負の側面を全て背負った十字架的ナンバー。客演はトゥーマッチであるものの、彼の価値観におけるキャンセルカルチャーへの物議と思われ、倫理とアートの狭間で揺さぶるその是非も含めて、リスナーは永遠にモヤモヤさせられるのだからたまらないな。
04.KIRBY - Coconut Oil
今秋のツアーではジョン・レジェンドのサポートを務めるメンフィス生まれミシシッピ育ちのSSW、黒人女性の喜びと力強さがエネルギッシュに溢れるフューチャーソウルクラシック。
05.BLACKSTARKIDS - JUNO
ミズーリ州カンザスシティ出身、<Dirty Hit>から10/15にリリースする新作からの先行曲は、サビのシンセ・ハーモニーが高揚するノスタルジックなインディ・サマーバップ。
06.Shayhan - Never Ask
シアトル拠点のSSW/プロデューサー、浮遊感のあるシンセサイザーやウィスパーに捲し立てるフックがエキセントリックに絡み合うサイケデリック・ジャズ・ソウル。
07.MUNYA - Cocoa Beach
11/5にデビューALを<Luminelle Recordings>からリリースするモントリオールの新人。Men I Trustを思わせるシンセポップ・ファンクでみんな絶対好きなやつ。
08.Caribou - You Can Do It
前作「Suddenly」以来となる新トラックは、幸福感あふれるキラーな仕上がり。声がトラックにあってるのか追い抜いてるのか聴いてるとわからんくなります笑、わんこが芝生を気持ちよさそうに駆け回るMVも◎
09.Kacey Musgraves - there is a light
ケイシー嬢の新譜、哀愁あるしっとりとした内容ですが、踊れる曲ないのかと思いきや終盤にありましたね。フルートが響き躍るブリージンなサマージャズ/ハウスでこりゃ最高です。
10.Orla Gartland - Codependency
アイルランド・ダブリン出身のSSW、デビューALからの私的ベスト曲がこちら。「共依存」に取りつかれ、憤り、叫び、踊る!MVも楽しそうで皆でこれやりたいなあ。
11.Trick Gum - Bringing In The Dogs
ベックを思わせるひねくれたオルタナ・サイケを鳴らすLAの2人組。あのIggy Popにも早速目をつけられたそうです。
12.Mac McCaughan - Circling Around
SuperchunkのフロントマンにしてMerge主催、Mac McCaughanのソロ2作目からの先行曲。バンドでは聞けなさそうなオープンなポップさが際立っててアルバムにも期待です。
DJ GAMMY
13.quickly, quickly - Everything is Different (To Me)
余裕で8月度ベストアルバムてか今年屈指のアルバム。新世代のビートメイカーが構築する磨き上げたリズムに、ジャンルがなくなった現代でも光る新鮮な洒脱なムード。テンションと余韻、実践と実験、ミームとセンス、全てハイスペックなとんでも20歳。
14.Dowdelin - Simé Love
リヨンの現行クレオールジャズトリオ。1stアルバムからご無沙汰でしたが、低重心になったソカ&ジャズで良いラインの新曲出ました。マリウ・クルティエで火がついたフレンチカリビアングルーヴもこうして新たな音色で紡がれてます。
15.Priya Ragu - Lockdown
1stシングルの紹介から早11ヶ月。タミルルーツのSSW、プリヤ・ラグーのデビューミックステープからのバンギントラック。2つの対比を風刺したMVがまた最高です。
16.Kondi Band - How Will It Be for Me in This World?
シエラレオネのカリンバ奏者とシエラレオネルーツのDJのデュオ。デビューからお世話になったわけで、まさにKonono No1とオスンラデを混ぜたアフロ電化ファンクは健在。バランスが絶妙で(DJで)どちらにもいけるのが強い。
17.Onipa - Play (feat. Wiyaala)
普段は主にアフロファンクミクスチャーなK.O.Gと、現行UKジャズを引っ張るヌビアン・ツイストのトム・エクセルによるプロジェクトの新曲も、テクノ寄りのトライバルファンクで遊んでいて良いですね。
18.bad tuner - De Tecidos
ブルックリンのトラックメイカーの新EPからはこの曲。パーカッシブな前半からモジュラーハウスに移行する流れがコンパクトに収まるという渋みのあるトラックです。
19.Plush Managements Inc. - Work Bitch -Regfant Refizz-
RegularfantasyとD.Tiffanyによるプロジェクトの第2弾。古典的な上音とブリトニースピアーズのwork bitchを載っけたわけだが90年代と錯覚するナチュラルな出来に屈伏。
20.Anz, George Riley - You Could Be
マンチェスターのDJアンツがロンドンのGeorge Rileyを招きニンジャチューンから放つまさかまさかの極彩色ポップス。上音はたしかにアンツっぽい気がせんでもないが…
DJ KiM
21. Halsey - I am not a woman, I’m a god
NINによるプロデュースが多方面で話題になっていた新作より。期待が大きくなりすぎたのか、評価はイマイチですが、個人的には彼女の新しい面とNINのような音像が見事に(最初の作品で恐らくやりたかったであろう)結実した内容かと。
22. Darko US - Dragon Chaser
Chelsea Grinのボーカル・Tom とEmmureのBaby Jによる新バンド。両者のヘヴィネスとエクストリームさ、Tomの人間離れしたスクリーム(人間からあんな声は出ません)がとてつもないグルーヴを放っています。妙に癖になるキャッチーさがあるのが◎
23. Strange Bones - Jungle
UK発、ドラムンベースやレイヴとヘヴィロックをダンサブルにミックスしたサウンドが特徴のバンド。ただそれだけでなくヒップホップ/トラップ、パンクをバックグラウンドに持つらしさと古くさい感じがしないのが好印象です。
24. Hot Milk - Split Personality
一聴するとUSっぽいですがUKのデュオ。前述のStrange Bonesよりもヘヴィさはかけるものの、パワーポップ感もあるキャッチーなコーラスとメロディがフロアでも映えそうな一曲。
25. Injury Reserve - Superman That
中心メンバーのGroggsの死後、久々となるシングル連発中の彼ら。どう考えてもラップ出来なさそうなビート、変拍子どころではないクセの強いドープなトラックなんですが、聴けば聴くほど飛ばされるようなヤバさそして新しさが病みつきになります。
26. Sega Bodega - Only Seeing God When I Come
以前にもご紹介したSega Bodegaの新曲。2ステップやガラージに接近しつつ彼らしいムードを全く失っていない素晴らしいアプローチ。
DJ Case
27. Godford - The Beast
自信の姿は本当の自分を反映していない、という理由からその姿を隠している謎のフランス人プロデューサーGodford。未曾有のパンデミック下、行き場のない人々の内なる"ビースト"が今にも暴れだそうとしている様を表現しているのだそう。催眠術のようなボーカルサンプリングとダークな雰囲気が◎
28. Joey Purp - Candypaint
シカゴ出身のラッパーJeoy Purp、9月には自主製作のミックステープがリリースされるということですが、先行シングルの"Outside"そして"Candypaint"とVince Staplesにも通ずるダークで重たいトラック、2分に満たないシンプルな構成で超攻撃的です。
29. ABRA - Unlock It feat. Playboi Carti
約4年の沈黙を経てABRAがカムバック!
Boys Noizeとの共同プロデュース、そしてPlayboi Cartiをfeat.した話題曲。アトランタ・トラップと80年代のシンセポップ風なビートに、Cartiのヴァースがどんぴしゃり、毒を以て毒を制した良曲。
30. Tokischa, Rosalía - Linda
ドミニカ共和国のラッパーTokischaとRosalíaがタッグを組んだ、デンボウ×フラメンコポップス。デンボウとはドミニカで最もポピュラーなレゲトンのことらしいです。意味は分からなくともとにかく明るくなれるので大好きです。
31. moanday, GOMZ - MALDEAMORES
こちら2020年デビューのスペイン産のインディーポップデュオ、半年足らずで200万回再生を達成した注目株。爽やかでわかりやすい、フロアでも外でも映えそうな万能型。Michael Jackson, James Brown, Princeなどなどのレジェンドからインスパイアされているそうな。
32. Muna - Silk Chiffon feat. Phoebe Bridgers
Phoebe Bridgers 新レーベル<Saddest Factory Records>移籍後初となるMunaのシングル。トレンドでもある90s回帰も彼女らにかかれば違和感全くなし。今年の初頭にリリースされていたらもっと話題になっていたはず。
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