「Playlist」GROOVER October 2021

DJ SEO

01.Rancid Eddie - Dry

アコースティックverがTikTokで大ヒットしたオーストラリアの新人バンド。それを受けてサウンドが分厚くなった新バージョンがこちら。朝方にバーで喉からしながら泣き歌う光景が目に浮かぶなあ。曲のアイリッシュ・フォークみもあってイギリスでも大いに受けそう。歌詞の内容で早くもトラブル勃発してるけど、とても才能を感じるバンドやし、反省して今後に活かして欲しいなあと。

02.Wet Leg - Wet Dream

既に大きな話題を集めているワイト島出身のポストパンク・バンドによる2ndシングルは、

デビュー曲のクールな疾走感とは対照的な、少しおどけた感じもするチャーミングなディスコ・パンク。

03.Lil Nas X - THATS WHAT I WANT

2年前の「Old Town Road」の大ヒットで一躍トップスターに躍り出た新鋭ラッパーのようやくとなる正式なデビューアルバム"MONTERO"より。クラブでもガンガンかかりそうなOutkastを思い出すパーティーラップ!

04.Enola Gay - Salt

英Belfastのポストパンク新人の最新曲は、インダストリアルなギターノイズにハードコア調ラップが乗った、往年の90'sミクスチャーを彷彿とさせる激シブ曲!アドレナリン全開!!

05.Bingo Fury - Happy Snake

KING KRULE辺りを起点としたUKオルタナジャズ~ポストパンクの流れを汲んだ新人、ざらついたギターノイズにトランペットが絡むNO WAVEなファンキー・ジャズで、今一番求められるサウンドかと。

06.The Ophelias - Sacrificial Lamb

オハイオ州シンシナティ拠点、4人組インディーロック・バンドの3rdアルバムから。ジュリアン・ベイカーとの曲も良いのだけど、ローファイなグルーヴ/ビートが気持ちいいオルタナ・ポップなこちら推しで。

07.Porches - Okay

NY拠点のシンセポップ・バンドの最新作より。ザ・ストロークスに大クラシック"Mr.Tambourine Man/The Byrds"を演らせたようなパワーポップがいい感じ。

08.Del Water Gap - Better Than I Know Myself

NY/BROOKLYN拠点のSSW、<Mom + Pop Records>からリリースされたデビューALより。眩いギターがポジティブに響くソウルフルなインディーポップで、突き抜け過ぎない絶妙なラインが好みですね。

09.Magdalena Bay - You Lose!

LAの新人インディーポップ・デュオによる10/8リリースのデビュー作より。Glo-fiを思い出すサウンド・エフェクトにドラムがドカドカ鳴ったAltシンセポップ。

10.JW Francis - Holy Mountain

前作1stも紹介したブルックリンのベッドルーム・ポップ。早くも新作。(その間にもオーディオブックも出してるし精力的ですね)たまらず小躍りしてしまうTighten Up風カッティング/ビートなナンバーで、コロナ禍に出てくるインディーは知名度が伸び悩むのが辛いところながらいいアーティストです。

11.spill tab - Grade A ft. JAWNY

LAで活動するタイのアーティストが、意外なタイミング?でのJAWNYとの共作。今は皆すぐつながっちゃいますね。ソフトなヴォーカルで歌うクレアにJAWNYがテンション高めに絡んだビート・バップ!

12.Bonobo - Rosewood

来年1月に5年ぶりとなる新作"Fragments"も決定した英アーティスト/DJ、温かみのあるダウンビート/ミニマルな前半から、ブレイクを経て中盤からエネルギッシュにドライブする展開も◎で、過去最高傑作と呼んでもいいくらいのトラックに仕上がっています。


DJ GAMMY

13.Lakou Mizik, Joseph Ray - Sanba Yo Pran Pale (DJ Koze Remix)

ハイチのトラディショナル・ヴゥードゥーソングをコーツェがしっかり構築。暖かいベースを加えてフックのあるシンセでバランスを取る職人技。

14.Pongo - Começa

アンゴラのアーティスト。クドゥロメインで活動していたが、最近はかなりエクレクティックになってきてて良い感じ。この曲なんかタンザニア・ジャズ、コンゴのリンガラなども入れてきてますからね。

15.Polyamory - Hallelujah

Black Midiの傑作2ndも録音したイーストロンドンのPony studioの面々が企てるアートコレクティブの1stシングル。パーカッションとヴォーカルがビルドアップし祝祭する、最高のレフトフィールドハウス。

16.Jolly Mare - Vivo

イタリアのFABRIZIO MARTINAのまさにワールドワイドな新作からは、彼らしいチャーミングなおふざけ感満載の中東オブスキュア・ディスコで。

17.Elujay, serpentwithfeet - Luvaroq

こりゃいいね。最近の洒脱な宅録インディSSWの中でも、ここまでセンス良いレイドバック感を出すのはかなり新鮮。エポック的な流れになるか注目しとこっと。

18.Mild High Club - Me Myself and Dollar Hell

これぞSTONES THROWの懐の深さ。安定の新作からは、70’s AORやMPBなどが滲み出た風通しのよいソフトロックで。余裕というか、充実を感じさせる1曲。

19.girlhouse - boundary issues

pretty girl in laがヒットしたポートランドのSSWの2ndEPより。00’sポップロックの趣きもありつつ、こういう一回の爆発で仕留める曲は最高。

20.Araya - Archon

タイとチリをルーツに持つアラヤの新曲は、プロデューサーにY2Kを迎えることで一皮剥けた、直線的で伸びのあるナイストラック。MVも良い感じ。


DJ KiM

21. Bring Me The Horizon - DiE4u

来年頭?に予定されている"Post:human"シリーズ新作に先駆けたシングル。00sエモとポップパンクみあるサウンドに、

hyperpop寄りのサウンド掛け合わせた、曰く"future emo"と称するサウンド。アンセミックなメロディーも最高です。

22. Limp Bizkit - Dad Vibes

今年のロラパルーザで、FredのDad vibesな出で立ちでのライヴが話題になり、そこでSEとしてプレイされていた先行シングル。曲は特に新しい要素はなく「往年の」味をちゃんと出しているミクスチャーソング。この調子でアルバムも期待したいところ。

23. POORSTACY - Children of The Dark

去年リリースされたALで、Lil Peep〜Dominic Fikeの流れを汲んだオルタナラップを披露。ニューアルバムはそこにヘヴィなシューゲイザーであったり、スクリーモなどヘヴィ目の要素を足して、別角度のオルタナへシフト。BMTHのオリヴァーが客演するなど話題性も十分ですが、推し曲はパンクとスクリーモがいい塩梅で混ざったこちら。

24. KID BRUNSWICK - Prescription Kid

ウェストロンドン出身のオルタナロック/パンクをベースにもつラッパー。

ヘヴィなフィードバックノイズと、トラップ以降のガッチリしたビートに浮遊感のあるラップがいい感じですね。

25. Ashnikko - Maggots

tiktok発信で一躍話題となり、ファースト・ミックステープも高評価、レディーガガのリミックスアルバムにも参加と大活躍の彼女が、怒りに溢れる新曲をドロップ。ギターとまくし立てるようなラップがいかにも怒りを表していますね。

26. Arca, Sia - Born Yesterday

ベネズエラ出身のアーティスト、歌手、DJ、パフォーマー、モデル、画家、ポップ・ディーバ、実験音楽作曲家である(肩書きめちゃくちゃ多いな)ARCAが遂に復帰作からシングルをリリース。Siaをフィーチャーしたハイトーンで高揚感のあるヴォーカル、Arcaのアップリフティングでエクスペリメンタルなビートが融合。ポストフューチャーポップ早くも到来か?


DJ Case

27. boylife - superpretty

LA出身のオルタナティヴR&Bアーティストboylife、デビューアルバムからの強烈なバンガー!

BROCKHAMPTONの最新作にも名を連ねていましたね、アルバムにはBearface、MVにはDijonがカメオ出演。このファミリーの流れは今後もシーンに大きな影響を与えそう。

28. Pa Salieu - Style & Fashion feat. Obongjayar

新たに発表されたEP"Afrikan Rebel"より、南ア産ハウスミュージックAmapianoを取り入れた跳ね感が新鮮な私的リード曲!Little Simzの傑作AL"Sometimes I Might…"でも抜群の存在感を出していたナイジェリアのスターObongjayarの嗄れ声が良いアクセント。

29. Sans Soucis - GAMES feat. Cecile Kyenge

イタリアとコンゴにルーツを持ち、ロンドンを拠点とするソングライター兼プロデューサーSans Soucis。コンゴ音楽の重要人物Franco Luamboをサンプリング、遊び心に溢れた1曲。

30. Luke Wild, Deb Never - PIE

今月末にリリースが予定されている新EP"Shoebox"より、Deb Neverを迎えたインディーチューン。そして彼女の"Sorry"と"Disassociate"に共同プロデューサーとしても参加しているのがLuke Wild。この2人、抜群の化学反応です!

31. Wet - Far Cry

NYを拠点とするエレクトロポップトリオWet、10/22リリース予定AL"Letter Blue"より4曲目となるシングル。雰囲気を変えてダンスに寄せたと思ったらToro y Moiとの共作でしたか。Buddy RossやBlood Orangeを迎えたというアルバムにも期待大。

32. The Greeting Committee - Can I Leave Me Too?

カンザスシティ出身インディーロックバンドThe Greeting Committee。2枚目AL"Dandelion"の冒頭を飾る、パートナーとの別れを歌ったノスタルジー感じる1曲。アルバム通して好みでした。

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