「尖らないカサビアンこそが最強な件」
KASABIANが新作"For Crying Out Loud"を5/5にリリースしたんだけど、
これがまるで憑き物が落ちたように最高だ。
カサビアンといえば、デビュー時の非常に手の込んだ仕様のオリジナル10"アナログや、
デビュー当時はレスター郊外の小屋で4人で自給自足に近い共同生活を送っていたという、
まるでCRASSを連想させるようなヤバい(危険な)連中が現れたと思いきや、
実際にライブを観てみたらめちゃくちゃ王道系で全く尖ってもいないし、
人間性も普通にイイ奴そうだから、みんなでズッコケたっていうイメージを
ずっと引っ張り続けてるバンドなんだよね。
サウンド自体は悪くはないんだけど、真新しいコトは何もやってないのに、
なぜかいつも尖ろうと頑張ってて、でも結果的には常に勝ち続けているバンド。
それがカサビアン。勝者のロックであり勝つためのロック。
だからルーザー好きなロック好きの間ではカスビアンとかクソビアンとか、
(酒の席とかの)悪ノリでディスられることもあったなぁ。
そんなカサビアンだったんだけど、
最新作では吹っ切れたようにUKロックの王道を突っ走るアンセムばかりだ。
"Kasabian - Bless This Acid House"
これはヤバい。
イングランド中の若者が肩組んで飛び跳ねながらシンガロングしてる様が
容易に想像できる。笑
オアシスなき今、これをやれるのはカサビアンしかおらんよね。
"Kasabian - I'll Ray The King"
この「"The Faint"やん!笑」っていう総ツッコミ待ちな冒頭から、
AL全体のトーンが明らかにオープンになってる。
"Kasabian - Comeback kid"
FIFA提供曲なのにサントラに入らなかった温存曲がようやく収録。
これはMV待ちですね!
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