「Playlist」GROOVER November 2021

DJ SEO

01.Penelope Isles - Terrified

英ブライトンのインディーバンドによる2ndより。

前作のローファイな感じからギターポップに舵を切った新作で一気にあか抜けましたね。

02.Mitski - The Only Heartbreaker

嬉しさが止まらない再始動2曲目は、ロマンティックな80'sポップ!「この曲はひょっとして僕に歌ってる?」とか思ってしまうくらいの重めファンですが(汗、新たなエレメントを小出しにしてくる彼女に毎回ドキドキさせられっぱなしです。来年2/4に新作「Laurel Hell」のリリースも決まって、2022年はミツキイヤー確実ですね。

03.Anorak Patch - Delilah

以前"Irate"を紹介済みのコルチェスターの新人4人組。Nice Swan Recordsと契約したんですね。今回はこれまで聴けなかったくらいサビがめっちゃポップでビックリ!声がいい。オルタナxポップの組み合わせは永遠に無敵だよね。バンドの更なる可能性が爆発してます。

04.CRITTER - trustmyself

まだ3rdシングルながら、20'sのThe Ting Tingsと大きな期待を寄せているLAのポップデュオ。今回も魅力が存分に詰まったシンプルかつ美しい曲で、意外だったフォーキーさもQuinnちゃんは元々フォークシンガーなんだそう。にしてもまた新たなポテンシャルが開けてて最高すぎです。声がいい(2回目)

05.Hope Tala - Tiptoeing

西ロンドンのR&B/SSW、流れるようなヴォーカルが極上のボサノバ調R&Bは、グレッグ・カースティン(アデルやフーファイなどを手掛けた)との共作曲。以前に"Mad"も紹介されてましたがこの曲は決定的ですね。

06.Amine - Charmander

ポートランド出身のラッパーによる最新作「TWOPOINTFIVE」より。ハイパーポップに傾倒したニューバンガー。

07.Confidence Man - Holiday

待望の新曲は、アーリーレイヴなアシッド・ハウス。一見使い古されたサウンドでもこの人たちがやるとめちゃくちゃアク強くてそれが最高!ある意味ポスト・シザー・シスターズとも言えるのかも。2ndも楽しみ。

08.Totally Enormous Extinct Dinosaurs - A Dream I Have

最近ではBonoboとのコラボも話題になった彼。デビューep持ってました。10's後半はほぼスルー(てか活動してた?)だったけど、久々に戻ってきてくれましたね。HOT CHIPを思わせるすっごく安心感のあるプログレッシブ・ヴォーカル・ハウスで汎用性も◎

09.Mr Twin Sister - Beezle

NYのエクスペリメンタル・ポップ・グループによる11/19リリースの4作目より、エレクトロ・ファンクな先行曲。奇妙でサイキックながらどこか哀愁も漂うMVは、手塚治虫が原作のアニメ『ユニコ』のストーリーを再解釈したものだそう。

10.Blu DeTiger - Blondes

早くもセレブ感漂いつつあるNYのベーシスト/SSWの新曲。さらにポップに抜けてきたファンキー・ディスコで、ベーシストらしくベースが前面に押し出されてるバランスが良い。"Vintage"に続いてフロアで活躍しそうな予感。

11.44phantom, Tom The Mail Man - I WON'T COMPLAIN

シアトル~オクラホマ拠点の44phantomとアトランタのラッパー/シンガーによるコラボ曲。

グランジ・ポップというカテゴライズはさておき、エモラップとポップパンクが50/50で見事に融合したアンセミック・チューンは、新世代ポップ(ラップ)パンクが今まで以上に勢いが増しているのを感じさせてくれます。

12.James Ivy - Last Star

NY拠点の韓国系アメリカ人アーティスト。ラップにポップなサビ入れたら意図せずドラゴンアッシュになってしまった感が面白い。今でもちょっとハズいけどかけれないほどでは無くなったみたいな、時代性パラドックスも興味深いです。


DJ GAMMY

13.Trunky Juno - Better Better

ニューカッスルのSSWの良いフックを高々とかざした新曲。構成はいたってオーセンティックだが、伸びやか且つグッと抑えたビートの対比が良くできてます。

14.FUR - Anybody Else But Me

プロダクション的にもまともになったブライトンのバンドの1stALより。ナルシズム的折衷さに距離を置きたくなるが、素晴らしいグッドメロディーがあればそんなの簡単に吹っ飛んでオールハッピー。

15.Foals - Wake Me Up

当初のとは予想外のベクトルにキャリアアップを果たした彼らの、これまでのファンク路線が力技ががっちり噛み合ったまさにフロアバンギンな最高トラック。

16.Sam Austins - JOY FOR YOUTH (with Sir Chloe)

Motownのバレットストロングの甥、デトロイト出身のSSWの1stALがすこぶる最高でした。その中からはやっぱりこの曲ですかね。流れるような空間の使い方がいいね。

17.Neal Francis - Alameda Apartments

Neilじゃないフランシスの2ndALより。前作に続き今作も傑作です。シュギーもアランもよぎるサイケブルース&サザンソウルは野外だともう完璧。

18.Theon Cross - Forward Progression II

こりゃカッコよすぎ!チューバの音色でダブとかさすがに初めて聴いたし。 Sons of Kemetのチューバ奏者のソロ2作目はロンドンらしい超クロスオーバーで最高ですよ。

19.DJ Lycox - Eu Mbora Dou Bué Show

リスボンのPRINCIPE DISCOSからのアフリカンゲットーテック。とち狂ってそうで耳を傾けるとしっかりとトライバルハウスになってるというね。

20.KETTAMA - Higher (Steel City Power House)

アイルランドの注目DJの新EPはタイトル通りMall Grabのレーベルからリリース。ジャッキンでパワフルなハードコアレイヴが時代的でいい感じです。


DJ KiM

21. The Horrors - Against The Blade

前作AL『V』、3月にリリースしたEP『Lout』からインダストリアル路線へ舵を切った彼らですが、今回はさらにその方向性を深化させ、ポストパンクとの解釈ではなくNINよろしくなノイジーな電子音塗れるサウンド。新章突入といったところでしょうか。

22. Korn - Start The Healing

ベテランの領域に達したバンドですが、精力的なツアーやライブが出来ない中での制作、今までと全く違う状況で作ったというニューアルバムからのリード曲。直感的かつ分かりやすいカタルシスのある展開、テーマは超自然的なクリーチャーやヒューマノイド、死と再生やボディーホラーなどビデオ込みのコンセプチュアルな仕上がりになっています。

23. Code Orange - Out For Blood

大傑作AL『Underneath』以来の新曲。ハードコアやメタルコア、インダストリアルの要素をアリーナ級にぶち込んだアドレナリン全開の一曲。タイトル通り("Out For Blood=報復に出る")完全に覇権を獲りに来てます!

24. BONES UK - Boys Will Be Girls

2019年にグラミーにもノミネートされたUKロンドン出身でLAを拠点とする2人組。オールドっぽいロックと00sガレージロックの要素を上手く現代っぽいバンガーに仕上げた一曲。「絶対的に、堂々と、個人としての自分でありたい、着たいものを着て、やりたいことをやりたい.そしてそれは性別とは関係ない」と言い放つ2021年型ロックアンセム。

25. Ocean Grove - CALI SUN

オーストラリア発ニューメタルバンドの新曲。いつの間にかギタリストが脱退してトリオになってたんですね、、、サウンドはニューメタルというよりヘヴィなギターリフのポップパンクのような感触。リリックはそのまんま、彼らの反規範の精神や刺激的なメッセージをカリフォルニアの土地や贅沢にはめて表現してるそうです。

26. Bilmuri - JACKEDANDSTACKEDMASSMONSTER

ポストハードコア・バンドAttack Attack!の元メンバーであるジョニー・フランクが主となる音楽プロジェクト。ザクザク刻むギターリフとメランコリアなボーカルに、まさかのEDMっぽいブレイクダウンが絶妙な塩梅でブレンド。タイトルとかは悪ふざけな感じですが、リリックは意外とシリアスだったりなかなか喰えないバンドです。


DJ Case

27. Spoon - The Hardest Cut

10枚目のアルバムとなる"Lucifer On The Sofa"のリリースをアナウンスした我らがSpoon。リードシングルは今にも火を吹きそうなスリル感が新鮮なクラシックロック!この路線は現行シーンへのメタと成りそう。

28. Land of Talk - Moment Feed

Elizabeth Powell率いる、カナダのインディーロック・バンドLand of Talk。より重厚で攻撃的なサウンドへの変化は、パンデミック中に録音された影響なのだとか。

29. Nilüfer Yanya - stabilise

Nilüfer Yanyaも新AL"PAINLESS"のリリースをアナウンスしました。初期のDIIVを思わせるような疾走感のあるギターのカスケード音×ソウルフルな彼女の声、ヒリヒリするような緊張感が良いですね。

30. Snail Mail - Ben Franklin

アルバム最高でした。どの曲か迷ったのですが、何周か回ってこちら。打ち込みのビートを採用したLindsey Jordanにとっては新しい試みで、噛めば噛むほど味の濃くなる渋曲。Brad Cookをプロデューサーとして迎え、 Katie Crutchfieldがコーラスに参加しているという"繋がり"が感じられるのがこれまた最高。

31. Beach House - Superstar

8thアルバム"Once Twice Melody"を引き下げて、Beach Houseまで帰ってきた!今後数ヶ月に渡り4つの章に分けて数曲ずつリリースされるというドリームポップのフルコース、前菜4曲で既にお腹一杯で夢見心地。

32. Coco - Last of the Loving

その匿名性で注目を集めていたCoco、実力のあるミュージシャンなんだろうなとは想像していましたがその正体は…なるほど。その漠然とした存在に相反するように、人間関係が花開く様を歌った温かみのあるドリームインディーソング。


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