「Playlist」GROOVER December 2021
DJ SEO
01.Mura Masa – 2gether
19歳のシンガーソングライター、Gretel Hänlynをフィーチャーしたカタルシス溢れる新曲。彼の新章を予見させてくれる、哀愁漂うアコースティックから徐々にシンセ~グリッチへと移行していくサウンドは、最初はそこそこでも聴き込むとめっちゃハマりますね。
02.Quinton Brock - Touch
カッティングギターと巻き込んでくるドラムが踊らずにはいられないブルックリンの新人。近年活況のAlt-インディー/ソウル勢の中でも抜きんでた才能を感じます。あとよくいいねくれます笑。
03.Yard Act - Payday
金を取って 金を取って 金を取って逃げろ、って最高かよ。後半のピコピコも意表を突くカッコよさで、アルバムに向けても盤石ですね。
04.Jockstrap - 50/50
ロンドンのエクスペリメンタル・デュオのRough Tradeからの初リリースは、あ~え~う~い~あ~。なんだこれ笑彼女らなりにインディーを意識したのかしてないのか、直球なのか暴投なのかも正直よくわからない辺りが最高です。
05.TCTS x CHAMELEON LIME WHOOPIEPIE - Rich Girl
英プロデューサー/DJ、TCTSが日本のニューアイコンの一人としても注目されているカメレオン・ライム・ウーピーパイとコンタクトを取ったことで生まれたコラボ曲。エキセントリックなインディーJポップとハウス・ビートの掛け合わせがユニークでらしい仕上がり。
06.LP Giobbi & Born Dirty - 24
ダンスミュージック界隈で俄かに注目を集めている2人によるコラボ・トラックは、ダンスフロアの熱狂が目の前に広がってくるかのようなファンキーブギー・デイスコ・ハウス。これぞ24アワーズ・ディスコ・ピーポー!踊りたい!
07.Jack Slade, Sorry - dread ahead
オーストラリアのプロデューサーJack Sladeによる英バンドSorryをフィーチャーした新曲。
曲自体も良いんだけど、やはりSorryがエモラップと絡みだしたのに注目してしまいますね。
この流れでオルタナ・ギターも鳴りだしたら無双モード入れるんだがいかに?Sorryは常に考えて動いてる感じがすごく良いです。
08.morgen - Fine By Me
サンタクルーズ出身17歳の新鋭ベッドルームSSWポップ、ゆったりとした低重心ビートにウージーなVoが絡んだドリーミーAltポップが最高ですね。早くもZane LoweやElton John(わかる!)らにも絶賛されてるようで今後も大注目かと。
09.Momma - Medicine
既に2枚のALをリリースしているNYのインディーバンド。ドラッグのように情熱的な愛情を幸福感いっぱいに軽快に鳴らすオルタナ・ポップ。好み過ぎる。
10.Horsegirl - Billy
Lo-Fiかつノイジーなオルタナ・ギター・バンドの理想的サウンドを鳴らすシカゴの10代インディーバンド。Matadorからリリースってことでもう間違いようがないですね。この曲が発表された時は日本でも珍しくSNSで盛り上がりました。
11.Tory Lanez - Lady Of Namek
口論でメーガン撃っちゃうくらいのガチDQNでも未だ大人気。裁判が控えてるとはいえ、差別やハラスメントではキャンセルされても、こういうのに対する世論は弱いのがアメリカ。日本人には1%も理解不能ですが、、、それに加えて新作が80'sテーマでロマンチックあげるよ(怖い)最初聴いたとき、別人としか思えんかったし、The Weekndの完全後追いなのも含めて、DONDA同様に心が追いつかないしでリスナーも大変ですよ。
12.Tierra Whack - Body Of Water
"Rap?"に続くepシリーズ第二弾は"Pop?"より、跳ねたビートに高速ラップが絡んだダークテクノ調ダンスナンバーで、タイトル通りポップがサウンドテーマになっているっぽいです。
DJ GAMMY
13.Nia Archives - 18 & Over
今年1番注目してたクリエイター。ココ・ティーの同曲サンプリングのジャングルで来たもんだからやっぱりピンク・パンサレスより好み。この手の最近の風潮がリキッドライクなところはコロナ禍ならでは。
14.Sharda - South
レスターの新鋭DJ。典型的なスピードガラージを’10年代風味のジャッキンに仕上げたトラック。近年のUKの元気なクラブシーンを表してて羨ましい限りです。
15.United Disco Organisation - Send the Rain (Vocal Mix)
ちょうど良い温度感を保った好みのジャズファンク。フィリーソウルなグルーヴとフルートが気持ちいいですね。
16.Liquid Spirits - Mama’s House
オランダのヒップホップ/ソウル・バンドのむちゃ久々のニューアルバムから。Slum Village〜Amp Fidlerラインのスモーク&シルキーなお手本のような腰にくる粘質ファンクでアルバムとして良く聴きました。
17.Young Franco, Tkay Maidza - Real Nice (H.C.T.F.) (feat. Nerve)
シドニーのDJヤングフランコも注目です。若さならではの音楽的折衷さなんですが、フレーズの使い方とかいちいちセンス良いんですよね。
18.Nana Lourdes - Superstar
ポルトガルのSSWの新曲。地味だが開始早々のコーラスに引き込まれる中毒性抜群のインディーポップ。フックもあるし良いアクセントになりそう。
19.chloe moriondo - Dizzy (feat. Thomas Headon and Alfie Templeman)
今をときめく3人が揃えばハズすわけないわなってことでこれを。インディヒット臭むんむん。口笛の使い方も新鮮。ナイストラック。
20.MNNQNS - Full Circle Back
1stアルバムはFatCatから出してたマネキンズの新曲がヤバすぎ。よくあるメロディ重視なタイトなポストパンクだったが、どういう経緯かそのメロディを思い切って音像に振り切ったことで産まれた、なんじゃこりゃってぐらいの感動感涙感嘆もの!
DJ KiM
21. Underoath - Cycle (feat. Ghostemane)
来年リリース予定の新譜より。今年はアルバムや配信ライヴなどかなりクリエイティブに動いてた彼らですが、このコラボは予想してなかったですね。Ghostemaneもラップっていうより全編スクリームの嵐。ちょっと尺が長いのが難点かも。
22. Diamond Construct - Hit It Back
Alpha Wolfの弟分と称されるオーストラリア産メタルコアバンドの新曲。ラップメタルって最早死語になりつつある2021年ですが、グルーヴ重視のミドルパート、落とすところはキチンと落とすマナーが巧みな一曲。
23. RILEY THE MUSICIAN - Tell Your Mother
今年はHyperpopのプレイリストをやたら聴きまくっていたので、その中から。インディーポップさをキープしつつもオートチューンや所謂ハイパーポップ的な電子音を効果的に入れたサウンドが癖になります。
24. underscores - Heck
Hyperpop勢の中でもロックとの親和性が強いのが結構好みでした。アルバム全体としてはめちゃくちゃポップなんですが、この曲は割とロック寄りにしててカタルシス爆発するタイミングとか展開が気持ちいいです。
25. Zheani - Fuck the Hollywood Cult
Dirty Hit発の尖ったフィメールシンガー、ジァニ。オーストラリア出身で、前述のHyperpop公式プレイリストにも選出されたオルタナティブなポップ。
26. Grimes - Player Of Games
プライベートでの様々な経験を経て、振り切っているのか「誰が聴いているか気にしてない」と言わんばかりの新曲。アルバムは曰く「レズビアンのAIロマンス・スペースオペラ」に仕上がっているとのこと。
DJ Case
27. Finn, India Jordan – Big B
Finn×India Jordanの2人にとって2作目となるリリース。ヨークシャーのダンスミュージックに大きく影響受けたハードハウス、スピードガラージを思わせる、今年大活躍だった2人の締めにふさわしいダンストラックです!
28. The Mookmann, HoneRyme Production – Final Word
自らをトラップジャズアーティストと名乗るThe Mookmann。トラップジャズとは、ジャズソウルとアーバンラップミュージックを掛け合わせたもので、今までにない独特の雰囲気が出ています。正直旨いんだか下手なんだか判断に迷いますが、気づいたらハマっていました。
29. KAYTRANADA - $payforhaiti feat. Mach-Hommy
2021年間ベストリストに多数あげられているMach-Hommyの「Pray for Haiti」を捩ったそのタイトルからすでに逸材なのですが、祈るのではなく金を払えというメッセージ、偽善者をバッサリ切るパンチライン痺れます。”I told my ni**a pray for Haiti and he told me take the 'r' out”.
29. spill tab – Velcro feat. Gus Dapperton
韓国×フランスをルーツに持ちLAを拠点とするspill tabの6曲入りのEPより、Gus Dappertonをfeat.したエモーショナルなインディーソング。ラストの8bitサウンドの高揚感がGood。以前のPlaylistでも紹介されていたJWANYをfeat.したものやTommy Genesisとのコラボなど面白い組み合わせが多いです。
30. Beach Bunny – Christmas Caller
12月なのでクリスマスソングを。お馴染みBeach Bunnyらしい元気の出るインディーサウンドに少し切ない歌詞がLili Trifilioらしい。誰もがクリスマス気分に浮かれているわけではないこのご時世ならではのクリスマスソング!
32. American Football – Rare Symmetry
創設メンバーのドラマー/トランペッターのSteve Ramos最後のレコーディング作品。より複雑化しながらも相変わらずの美しさ。このタイミングでAmerican Footballが返ってきたので来年は良い年になりそうです。
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