「The 50 Best Albums of 2021」
今年は、今までも一番と言えるくらい音楽を聴きまくったんちゃうかな。少なくとも5周はしたような、よく聴いたALは100枚以上ある中から、厳選して50枚に絞りました。膨大な量のリリースを聴くことで、DJとしての好みと切り分けることができたり、DJ/リスナーとしても変化を感じた1年でした。50位まで全てSpotifyリンクつきで、15位まではコメントもつけました。それではどうぞ!
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ノルウェーのバンド、Sløtfaceのベーシストによるソロ作。バンドでのインディーパンク要素を排除したエレクトロ風味ポップ~ダンス・ナンバーが満載で、いわゆるThe 1975以降の中でもクオリティが高くて全体的に聴きやすいのも◎
14.
米ペンシルベニア発のインディーエモ・バンドによる通算6作目。これまでは良質ながらも今一つ抜けないという印象だったけど、本作はさらにポップに振り切ったことでジミー・イート・ワールド級のメジャー・サウンドに到達したような気がします。
13.
サウスロンドンの男女7人組によるデビューAL。彼らの凄さはオルタナティヴ・ロックのディープなところを攻めているのに圧倒的にスマートなところ。Slintが引き合いに出されたりとオルタナ史観を塗りかえたのも個人的には凄いなと思う。まだまだいくらでも引き出しがあるし今後どんな楽曲をリリースしてくるのか楽しみで仕方ないですね。
12.
サウスロンドンのSSWによるデビュー作、にしてこの完成度は各所お手上げでしょう。時代の変化にも負けないであろう普遍的なインディーソウルが詰まった珠玉の12曲。
11.
デビューALの時点で既に確立したサウンドブランドを踏襲しながらも、全体的にやや大人びた印象の2ndアルバム。終盤のMitskiを思わせる激情アンセムのタイトル曲に向けて、尻上がりに盛り上がってくる後半が素晴らしいです。
10.
間違いなく今年最大の問題作。ただでさえ長いアルバムなのに後のデラックス版でトータル2時間超えしたり、発表前に何回もリリース・パーティーを開催したりと話題満載な1年だった上に、その内容自体も物議を醸して、リスナー1人1人がそのスタンスを試されることとなった、その作品を取り巻く全ての事象が本作ともいえる、極めて現代的で価値の置きどころに困るアルバム。
9.
過去3作がてっぺん、これからは下り坂かなと正直あまり期待してなかったハードルの低さはあるけれど、KID Aみたいなことやらない限りキャリアに革命を起こせないのがロック史とはいえ、そんな御託を言わさせないくらいの楽曲パワー&クオリティーでひれ伏させてくる、気合と覚悟の王道シンセポップ。ヴォーカルの伸びが強力すぎるっしょ。こんな僕でもやっぱりJ-POP好きの心には抗えないんですよ。
8.
英エクセター出身のロックバンドMuncie Girlsのvoによる初ソロ作。フォーキーかつ牧歌的なギター、瑞々しいヴォーカル・メロディー、高まっていくドラムのアンサンブルが素朴でエモーショナルに鳴り響く、インディーの魅力が詰まった作品。今やインディーSSWはいかにSnail Mailの1stに近づけるか?というのが個人的な物差しになっているのだけど、その点を踏まえてもこれは今年のベスト。
7.
ヴァージニア州リッチモンド拠点のジャジー・ヒップホップ・バンドの3作目。祝祭から哀愁まで起伏に富んでおり、ストリングス隊とフロウによる弾むようなグルーヴも秀逸。2000年前後のアンダーグラウンド・ヒップホップの機運が、現代的なプロダクションで戻ってくるか。
6.
The Big Moonみたいに分厚くなったコーラスや、デヴィッド・ボウイを思わせるピアノ・バラッドなど、従来のインディーギターバンドの立ち位置から、ヘッドライナー級のビッグアクトへの階段を上り始めた3作目。ただ、アルバムの完成度に対してライブが弱い印象なのは拭えないので、そこをどう打開するかが今後のカギとなりそう。
5.
イスラエルのSSWによるBillie EilishとGorillazを掛け合わせたようなダークでポップな2作目。ちなみにここでのGorillaz感は共同プロデューサーでもあるオリ・ロウソの気だるいヴォーカルによるもの。批評性や死生観、重みのあるリリックをキッチュなトラックに落とし込んだ秀作。
4.
サウスロンドンのヤギたちは我が道を行く。2作目も相変わらずですね。私たちは好きなペースで好きなようにやるんだよ~何か言われても手紙食べちゃうからね~ってなもんだ。そらGOAT=史上最高(Greatest Of All Time)だわ。その佇まいもさることながらハマりすぎやろこのバンド名(笑)大好きです。
3.
SPIRIT OF THE BEEHIVE: ENTERTAINMENT, DEATH
フィラデルフィアのロックバンドによる4作目。奇妙なポップネスと狂気が入り混じったエクスペリメンタル・サイケ・アルバムで、去年のスフィアンの作品にも通じるシネマティックな音像にも陶酔させられました。今年のオルタナ勢ではベスト。
2.
girl in red: if i could make it go quiet
ノルウェー出身のクィア・アイコンであり、今年を代表するIndie~Alt-Popの筆頭。Finneas絡みのserotonin、パンキッシュなYou Stupid Bitchのアンセム2発に加えて、これらをサポートする楽曲ももれなく最高な、DJ視点での今年ベスト・アルバム。
1.
Jesse Markin: NOIR
フィンランド拠点のラッパーによる2ndアルバム。チャイルディッシュ・ガンビーノを思わせる躍動感あるソウルグルーヴが文句なしに最高な1枚。聴いた当初はこの完成度ゆえに、器用すぎる印象が上回ったのと、今後このテの(ゴスペル~ソウルラップ)が主流になりそうな気がして様子見したんだけど、年末になって振り返ってみると、この音でインディー感もあるアーティストって結局現れなかったよなと。できればDJで推したかったとは思いつつも、1曲目「This Is (A) Testament」のギターの入りから、ラス曲「Pusing Daisies」のトライバルなアウトロまで、曲単位ではなくトータルで素晴らしい作品。
以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。もし気に入ってもらえたなら<毎月~毎週更新>中のSpotifyプレイリストもフォローして、来年も新たな音楽との出会いを一緒に楽しみましょう!
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