「Playlist」GROOVER March 2022

DJ SEO

01.Superorganism - Teenager ft. CHAI & Pi Ja Ma

ロンドン拠点、日本人のオロノ率いる多国籍バンドが吹っ切れたようなポップアンセムを引っ提げてシーンに帰還。新作ALにはペイブメントのスティーヴ・マルクマス(2曲も!)や星野源などの参加もあるようで、リリースは7/5とだいぶ先ですが楽しみです。

02.Nilufer Yanya - the dealer

すでに各所で大絶賛中の2ND「PAINLESS」の冒頭を飾る新曲は、ヤンヤの持ち味でもあるロートーンのヴォーカルが、ドライヴするドラムとジャジ―なベースに絶妙なバランスで溶け込んでいて、文句なしに最高です。

03.Terry Presume - Don't Like U

ナッシュビル拠点のラッパーによる新曲は、既発曲でのカントリーやファンクのような要素はないシンプルなトラックながら、持ち前のキャッチーさが光ってます。今後の方向性も含めて気になる存在です。

04.MICHELLE - POSE

NYのコレクティヴ「MICHELLE」、コロナでスケジュールがずれつつもようやくリリースされた新作より、フロアでも野外でもウキウキ踊れる艶やかなチル・ディスコ・ポップで、これはたまらんやつ。

05.Duckwrth, Shaun Ross - Power Power

早口ラップとスウィングにロールするグルーヴで踊らせてくれるヒップ・ハウスな新曲。タダの点滴でパワー(権力)を得たと歌うラップと、ドス低い心の声(神?)がシュールに掛け合ってます。

06.SEB - f**k it, i'm the man

LA拠点のラップ/ポップSEBの新曲は、去年のシングル「flo's_interview_1」で弾いてたリフを使ってるのが伏線的で面白い。トラックも落ち着いたメロウ&スムースで良いね。。なかなか大きく話題にはならないものの注目してるアーティストです。

07.Denzel Curry, slowthai - Zatoichi

ライブセットでもサウンドプロダクションの緻密さが光るデンゼル。slowthaiを迎えての新曲は、日本ではおなじみ「座頭市」、やっぱり殺陣には高速ブレイクビーツが映えますね。

08.Ho99o9 - BITE MY FACE ft. COREY TAYLOR

ハードコア~エモラップ~メタルコアなど、ヘヴィに振り切ってても聴きやすいニュージャージーの2人組。こちらは新作2ndよりコリィ・テイラーも参加した、NINとSlipknotが掛け合わさったような曲ですね。

09.JEZ_EBEL - ADHD

ノルウェーのインディー・ポップ。しっとりとしたムードが後半に向けてジワジワ変化していく中毒性あるサウンドで、NOGA EREZみたいな才気を感じますね。

10.Charlotte Adigery, Bolis Pupul- HAHA

SOULWAXと共同制作された新作「Topical Dancer」が高評価のフランス発デュオ。シャーロットの笑い声をサンプルしてエレクトロビートに乗せた(だけの、と言ってしまいたくなる)「笑い袋」バンガー(笑)で、聴いてるこっちまで笑ってしまいます。

11.Just Mustard - Still

アイルランドの5人組シューゲイザー/ノイズ・バンドによる5/27予定の新作「HEART UNDER」より。ディストーションの催眠トンネルを潜り抜けるかのような不穏さがヤバいです。メンバーも踊れる曲を書きたかったそうですが、僕も踊れる曲が聴きたかったので相思相愛ですね。瞬時にポチりました。プリマヴェーラ2019で観ましたが良かったですよ。

12.Alex Cameron - Sara Jo

狙いすぎなMVも相変わらずなサウンドも許してしまう、オーストラリアの面白伊達男が久々に戻って来ました。新作ALラストにはSleaford Modsとのコラボもヘンテコで◎、ただAngel Olsen級の名曲が欲しかったところではあるなあ。


DJ GAMMY

13.The Owl - Groove Engine

クラッシュでもおなじみ、なんならマッチョドラゴンにも繋がるモッズバンドThe Equalsの、よくネタに使われるアフロファンクFunky Like a Trainの渋いエディットハウス。

14.moa moa - Information

ロンドンの5ピースバンドのデビューアルバムからの、サックスが吹き荒れるブギーサイケな先行曲。今のところ色々なサイケデリアを描けてて楽しみです。

15.Yin Yin - Ching Wang

オランダのタイファンク・ラバーな雑食バンドの2ndアルバムより。クルアンビンにはセンス良過ぎて出せないこのキワモノ感が魅力で、なんならニューディスコやっちゃってます。あとクルアンビンと同じく”現地”ではないところもミソ。

16.Rayo - Neones

マドリードのニューカマー。ノイジーなドリームポップから一転し、エレクトロブギー化した新曲が最高です。アルバムはまだですが、これを機にどう成長するか楽しみです。

17.Neue Grafik Ensemble - Officer, Let Me Go to School

フランスのフレッド・ンセペのジャズプロジェクト。ロンドンの現行ジャズのブロークンビーツ化も担った前作を上書きする、生々しい熱感をもった新曲。

18.Floating Points - Vocoder

beat connectionの殿堂入りクリエイターの新曲。こういういつもの十八番を定期的に挟んでくるんですが、ほんまフロアが好きなんでしょうね。7分半が短く感じる展開の妙。

19.Solomon Fesshaye - Star City

Moons〜ソロモン名義でアトランタで活動してた彼のMVも秀逸な新曲。スティールパンの音色がリードするヒプノティックなエレクトロニカルジャーニー。

20.Sophie Lloyd - Angels By My Side (feat. Pauline Taylor) (7” Version)

ロンドンの女性DJによる、Body & Soulなお外が似合うピースフルハウス。もうすぐGEEKSの時期ですよ〜!


DJ KiM

21. Overmono - Gunk

現行UKベースを代表するデュオが、新作EPから先行リリース。古いテープや両親が聞いていたレコードをサンプリングしマッシュアップしたという、ヴォーカルトラックが気持ちいいのと、ロンドンのアシッドテクノやハウス由来のシンセとベースラインが絶妙な塩梅で混ざりあう抜群のトラック。

22. 1-800 GIRLS - Start Over

ロンドンを拠点とするプロデューサーがMall Grabなどもリリースする<Shall Not Fade>からニューリリース。90年代のレイヴサウンドと現行UKベースサウンドを大胆にアレンジしたサウンド、ディープハウスみもあるのがたまらないですね。イントロからフロアを沸かすこと間違いなしのキラーチューン。

23. DJ Nigga Fox - Sanzaleiro feat. DJ Firmeza

ポルトガル・リスボンのゲットー・ハウス・シーンからエレクトロニック・ミュージックの世界最難関な名門〈Warp〉にまでも登りつめた鬼才にして、アンゴラ発祥のダンス・ミュージック「クドゥロ」をアップデートさせた独自のサウンドを突き詰める〈Príncipe〉の代表格DJ Nigga Fox。はちゃめちゃなのにキチンとまとまりがあるのが恐ろしいです。

24. Grafix - Feel Alive (ft. Lauren L'aimant)

ドラムンベースサウンドのリバイバルがもてはやされる2022年、昨年デビューし早くもこの夏新アルバムが予定されているプロデューサーが放つ最新ドラムンベースアンセム。エレクトロニカを取り入れつつもアップリフティングなシンセとパンチの効いたパーカッションとユニークなベースラインが高揚感を最大限に高めてくれます。

25. Motionless In White - Cyberhex

USペンシルバニア州を拠点とするメタルコアバンドの新曲。エレクトロニックなアレンジをふんだんに盛り込んだメタルコアサウンドはヘヴィなリフ、そしてメロディック・デスメタルやオルタナティヴ・メタルの香りがするのは元々のバンドの高いポテンシャルを感じますね。

26. Alexisonfire - Sweet Dreams of Otherness

2019年に再結成、実に13年ぶりとなるニューアルバムからの先行シングル。ヘヴィーでありながら、鋭いパーカッションとかき鳴らされるギターの音によって、ゆっくりとしたテンポで展開され、Deftones的な耽美さのあるヘヴィミュージックになっています。


DJ Case

27. Bartees Strange - Heavy Heart

<4AD>へ移籍後初となるBartees Stangeの新曲。ハードコア/エモがバックグラウンドにあると明言している通り、所々に感じられる爆発力と繊細さ、10年代を再構築したようなサウンドが刺さります。

28. The Black Keys - Wild Child

近頃渋いおじさんバンドの活躍が目に留まりますが、俺らを忘れちゃ困るぜと言わんばかりのキラーソング。お得意のシンプル&キャッチーなギターリフとブルースのエッセンス、すぐにThe Black Keysだとわかるところは流石。この様子だとまだまだタンク内には十分なガスが残っていますね。

29. M Field - Hyenas

南アフリカ・ケープタウンを拠点とするバンドBeatenbergのリードシンガー/ソングライターM Field。昨年のデビューEPは各メディアからもかなり評価されていましたね。トロピカルなサウンドがこれからの季節にぴったり。

30. Slaters - Everyday

NYを拠点とするデュオSlatersのデビューアルバムより。色々調べてみたんですが、メンバーであるAl Carlsonはインディーからエレクトロミュージックまで幅広い有名作品にクレジットされている凄腕コンポーザー/エンジニア。Alex Craigはギタリストととしてインディー/シューゲイザーバンドで活躍していたミュージシャンだそう。どこか懐かしくも前衛的、引き出しが多すぎて聴いてて楽しいです。

31. Kilder - Love Enough

オランダ・アムステルダム出身、新進気鋭のプロデューサーKilderがハイペースにリリースを重ねています。ミニマルなサウンドが特徴的なKilderですが、昨年のAlice Longyu Gaoをfeat.した"Crying at CVS"ではハイパーポップを巧く落とし込んだり、"Love Enough"ではロンドンのシンガーLeylaとコラボ、グルーヴを残したアンビエントサウンドもお手の物。何でもできてしまう恐るべき才能。

32. Oliver Sim - Romance with A Memory

ご存じThe xxのベース/ボーカルOliver Simのソロデビューシングル。『I See You』はもう5年前になるんですね、あの作品以降メンバーそれぞれ自分自身の時間を持つように意識したとインタビューで答えていました。インディー/ポストパンク風味なサウンドにこのセクシーな声は似合い過ぎる。映像もサイコで最高。


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