「Playlist」GROOVER June 2022

DJ SEO

01.Hovvdy - Ruby

米オースティンのSSWデュオによる新EPからのナンバーは、反復したリズムと牧歌的なメロディで踊らせてくれるおセンチ・フォーク。新たなるUSインディーの良心とも呼ばれそうなクオリティの高さで、この調子でいけばBig Thiefにも追いつけるかも!?

02.Valleyheart - The Numbers

マサチューセッツの3人組エモバンドによる2ndアルバムより。Jimmy Eat WorldとMaeの中間をいく蒼く瑞々しいナンバーで普遍的な良さがありますね。

03.Sudan Archives - Selfish Soul

LAのヴァイオリニスト/ヴォーカリストで、ライブでも弾きながら歌うR&Bサウンドが特徴的。前シングル「Home Maker」もそうだったんだけど、彼女はハンドクラップの使い方がひとくせあって面白いなと。「女性と髪への賛美について」を歌っているそうです。

04.Aitch - 1989

マンチェスター出身のラッパー。同郷の伝説的バンド"The Stone Roses"の名曲を大ネタ使いした、8/19リリースのデビューALに先駆けてのリード・トラック。いやはや"fool's gold"ってラップ方面からのサンプリングがほんと多いし、最もサンプリングされてるロック・ナンバーなんじゃないでしょうか。

05.Yung Gravy - Betty (Get Money)

聴いた瞬間から笑ってしまう、Rick Astley「Never Gonna Give You Up」をモロ使いしたおバカ・バンガーでゲット・マーニー笑

06.Remi Wolf - Cake

Lordeに帯同してワールドツアー中のレミ・ウルフですが、昨年のアルバムのDLXバージョン用の新曲をドロップ。サビでもきっちり歌い上げるアップテンポなニューモードですね。

07.Lizzo - Grrrls

リゾの新曲はビースティーズのカバー!これはリゾらしいアレンジでライブセット入り熱望ですね。

08.Divorce - Pretty

デビュー曲"Service"で僕の心を一気に鷲掴みにした、イギリスはノッティンガム拠点の新人バンド。この2曲は、ポストパンク調の入りからコーラスの掛け合いで一気にポップにしながらも、随所にヒネった曲構成が何ともオルタナでただ者ではない予感がするんですよね。引き続き大注目で!

09.Tim Burgess - Typical Music

シャーラタンズのティムの新曲ですが、めっちゃいいですね。ポップでギミックも効いてる疾走サイケで、ありそうでなかったラインを攻める感じが熟練の技か。バンドとはややベクトルが異なるのも大儀があって良い。ロンドンの兄貴分的存在なのも納得です。

10.Lucy Tun - Another Week

イギリス系ビルマ人のニューカマー。グルーヴィ―なシティポップ調のナンバーで、フックとハンドクラップの気持ちよさだけで一気に引き付けてくる辺り、最近のインディポップの中でも才能をジワリと感じさせてくれます。

11.Empress Of - Dance For You

久々となる6/24リリースの「Save Me EP」より。彼女の素晴らしさは何といってもこの瑞々しく切り裂くようなヴォーカルなんだけど、3rdALの延長線上にありながらリリースする度に練度が高まっていくトラックも最高です。

12.KH - Looking at Your Pager

KHことFour TetことKieran Hebdenの、KH名義では「Only Human」以来となる、昨年には著名DJらにプレイされてきたポジティブかつアップリフティングな新トラックが、権利関係をクリアし遂に正規リリースに。2000年にリリースされたガールズグループ"3LW"のデビュー曲をサンプリングしているそうです。


DJ GAMMY

13.Kassian - Metropolis

西ロンドンブロークンビーツの開拓者IG CultureのCoOpが取りまとめるSelectors Assembleのメンバーとデザイナーからなる注目デュオの最新EP。宇宙遊泳を夢見るかの如き壮大かつ落ち着いたサウンドスケープのテックハウス。

14.Haiku Hands, Ribongia - Bye Bye

シドニー出身のナカザワシスターズ含むオルタナディスコグループ。少しばかり5年ほど時間が止まってる感はありますが、楽しげで細かいアレンジにインディの匂いが染み付いたナイストラック。サヨナラマタネ…

15.CAPYAC - GOODTIME

音楽だけでなく演劇やファッションなどアートな活躍をみせるデュオのニューシングル。80sファンキーなNU-DISCOラインですが、その場限りのパーティー感があって好きですよ。

16.Grace Ives - Loose

505で遊んだ前作から表現豊かになった2ndアルバム。サビにアーメンを加えるだけでなくベースシンセでフィルタリングするセンスよ!こういう自由さがインディポップの魅力。アルバム曲だとOn the Groundも良いですね。

17.Lil Silva - Another Sketch

かつてはUKG〜UKファンキーで名を馳せたリルシルヴァの、近年のメロウ路線の集大成かのようなグレイトトラック。

18.Faizal Mostrixx - Transitions

ウガンダのマルチクリエイターの最新EPはGlitterbeatからリリース。土着ビートとチャントに流動的な電子音が載るが、そのシームレスさに感動すら覚えるアフロフューチャージャーニー。

19.Carlos Vives, Black Eyed Peas, Play-N-Skillz - El Teke Teke

コロンビアの大スター、カルロスビベスの15枚目のアルバムより、パーティー野郎の力を借りた真夏の宴会トラック。テケテケテケテケテ〜

20.Superkoloritas - Šokim Šokim

リトアニアのビルニュスのデュオのデビューEP。ジョルジオモロダーやヴァンゲリスなピュンピュンシンセでもう脱力からの予想通りの辺境ディスコ!無駄なダサブレイクもダサアレンジも何もかも愛おしい!


DJ Case

21. Myd - Domino

フランス・リール出身、Club ChevalのメンバーでもあるMydの新曲。夏のダンスフロアーにぴったりなのも納得、プロデューサーにはTom McFarland(Jungle)が参加しています。

22. Deaton Chris Anthony, BENEE - Good Buy My Old Life

<Dirty Hit>に席を移したDeaton Chris Anthony、beabadoobeeのお次はBENEEとのコラボ!これまたらしさ全開のチップチューン風味のポップソング。大注目のAL『SID THE KID』のリリースは7月末予定。

23. Will Joseph Cook - BOP

イングランド出身インディーポップSSWの新AL『Every Single Thing』より、疾走感のある甘酸っぱいインディーソングをば。TikTok用にショートver.から作ったという"今"を感じる1曲。

24. The Garden - Freight Yard

パンク×ドラムンベースに影響を受けているというのも納得のカオス感、癖になること間違いなしのカリフォルニア州オレンジカウンティ出身エクスペリメンタルロック双子ディオ。

「おじいちゃんやおばあちゃんにも聴かせて欲しい」という本人たちのふざけたコメントも添えておきます。

25. They Hate Change - X-Ray Spex

They Hate Changeがお届けするミュージックナードによって作られたミュージックナード向けのラップアルバム!彼らの拠点であるフロリダ州タンパ発のローカルベースミュージック~ドラムンベースを軸にしながらもしっかりと東海岸香るヒップホップ。これは面白い。

26. Floyd Fuji - BREADWINNER feat. Topaz Jones

バージニア州リッチモンド発のFloyd Fujiの新曲。仄かにファンクエッセンスを加えたR&B、Topaz Jonesの切れのあるフローで仕上がりが格段に変わりますね。

27. Lava La Rue - Hi-Fidelity feat. Biig Piig

ロンドンのアーティスト集団NiNE8 COLLECTIVEのメンバーでもある2人のコラボ作。R&B~ソウル~ラップの足し引き具合、耳なじみの良さはセンスの塊。ウエストロンドンからのうねりを感じます。

28. Yeah Yeah Yeahs - Spitting Off the Edge of the World feat. Perfume Genius

約9年ぶり(!)にアルバム『Cool It Down』をリリースするYYYs、feat. Perfume Geniusは意外だなと思ったのですが、重厚感の増したサウンドに深みが出ますね、正直期待してます。 

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