「Playlist」GROOVER August 2020
DJ SEO
01.BEABADOOBEE / CARE
フィリピン出身、現在はロンドンを拠点とする20歳のSSW。最初はスルー気味だったけど、前ep"Space Cadet"やdeath bedのヒット辺りからハマり出しての決定的な1曲。
02.more / ELABORATE ATTRACTIONS
ダンディ・ウォーホルズがザ・ビートルズ化したような(例えが古い)LAの新人バンド。すぐにでもアップルCMに使われそうなパワーポップで、すさまじいポテンシャル。かつてのパワポ・レジェンドらと比較しても全く遜色のないクオリティで、10年の1つの逸材。
03.BILLY NOMATES / NO
ミニマルなポストパンクが格好良いイギリスの新人。ポーティスヘッドのレーベルInvadaからリリースされた1stより。ちなみにBILLY NO MATESはSNUFFのソロ・プロジェクトなので無関係です。
04.KITTN / BRAND NEW
まだ無名ながらも切れ味良いフロウとキャッチーなフックを持ったニューヨークの新人ラッパー。エレクトロやジャズ/ファンクとのブレンドも◎で次のリリースが楽しみです。
05.MANDRAKE HANDSHAKE / MANDRAGORA
イギリスはオックスフォードの10人組サイケバンド。ステレオラブのアンディがプロデュースしてるのも納得なサウンド。
06.ALICE IVY / SUNRISE ft. CADENCE WEAPON
メロボルンのプロデューサーによる2作目より。カナダのラッパー、ケイデンス・ウェポンを迎えての彼女の十八番ともいえる色鮮やかなインディ・ディスコ。
07.NAT SLATER / EVERY WEEKEND
ロンドンのポップなR&B、UKガラージ19歳シンガー。何より声の良さに惹かれます。ディスコクラシックの"Alexander O'Neal & Cherrelle - Saturday Love"使いも◎でセンス良し。
08.seeyousoon / BLUE CHORD
今年始動したばかりのフロリダの9人組ラップ・グループによるデビューAL。ジェンダー配慮であまり言及されない(しずらい)けどラップ・グループに女性クルーがいるの良いですね。
09.BOB VYLAN / ENGLAND'S ENDING
90'sラウド~グライムなサウンドが鬼カッコいいロンドンのラップ/ミクスチャー・デュオ。去年収録されエクストリームとさえ言われていた新epがBLM~ポリティカル・コレクトネスの流れでタイムリーなリリースに。
10.BLACK HONEY / BEACHES
ブライトンの4ピースによるハンドクラップが効いたサーフ/グラムロックな新曲。イギリス行ったときに観れなかったからスルーしてたけど1stも良いですね。
11.BULL / GREEN
00'sノスタルジックなインディ/ギターポップを奏でるヨークの新人。EMIと即サインしたのも納得なクオリティで、スポーツ・チーム以降のブリット・ポップ復権を後押ししそう。
12.X LOVERS / LOVE
リズムとコーラスの小気味よさだけで楽しく踊れる北カリフォルニア出身のポップデュオ。平時にリリック読むと照れます。結婚パーティ向けですね笑。
DJ GAMMY
13.DISCLOSURE / DOUHA (MALI MALI) (ft.FATOUMATA DIAWARA)
やっとですね〜。去年のサマソニからずっと待ってました。もう決定打が多過ぎかつ色んなカラーがあってよりどりみどりでDJとして嬉しい悩みです。
14.A CERTAIN RATIO / YO YO GI
久々ですが余裕って感じですね。ベースラインとパーカスで引っ張るファンクの基本。集中切らさず無駄なく作ったドープなpunk to funk。
15.!!! / MAYBE YOU CAN’T MAKE IT
新EPより。ちょっと懐かしいコラージュテクノな趣きがあって楽しげ。問題に向き合いながらも楽しむ姿勢はやはりよいね。
16.MACHINEDRUM / KANE TRAIN (ft. FREDDIE GIBBS
ベースミュージック、IDMとして才覚溢れるトラヴィス・スチュアートの新曲。思わずかっこええて声出ちゃった。AMVとしてまさかのキューティーハニーの映像をエディット。
17.IZCO / REVITALISATION (ft. NOVELIST)
こちらは若手DJイスコのノベリスト参加の新曲。UKG〜DNBが最近また元気ですが、グライムの功績なのは間違いないですね。
18.DOUBLE S & STICKY / DAY ONE
Marvell CrewのダブルSと懐かしのUKGプロデューサー(失礼)スティッキーが送る、サマーバンガーなオールドスクール・ガラージでこれは良いですね。
19.SG LEWIS / IMPACT (ft. ROBYN & CHANNEL TRES)
ひっぱりだこのSGルイスのプログレハウス感とロビンの90年代感に対して、トレスの地に足ついたファットなビートで制御し良い対比バランスに仕上げた曲。
20.YIN YIN / CHÔNG KY
オランダ発の現行モーラム〜サイケファンクバンド。よくクルアンビンと比較され、こちらはよりファンキーでよくある感じでしたが、この雑食ヘッズな曲は大いにありですね。
DJ KiM
21. Taylor Swift - august
シンガーソングライターとしての真価発揮、っていうかそもそもこっち系統の音楽がバックにあったよなと思い返したのですが、The National のアーロン・デスナー、ご存知Bon Iverらが参加。プロダクションからビジュアルまでUSインディからポップ中心地を「眺めている」かのような渾身の傑作。
22. Danny Denial - I'm Not Your Type (feat. DoNormaal)
謎。検索かけてもインタビューはおろかプロフィールさえロクに出てこないシアトル出身のシンガー。Lil Peepの亜種か?と思いきやKurt Cobainフォロワー?果てはUSインディバンド?の如し。ユーモアと皮肉をミキサーにかけたら案外オルタナっぽい高揚感に要注目。
23. BRONSON - HEART ATTACK (feat. lau.ra)
EDM/ポップを牽引しグラミーにもノミネートしたOdeszaとAUS出身プロデューサーのGolden Featuresが手を組んだユニット。ゲストの意外性もさることながら、ダークでありながらメロディアスな旋律にフロアが自然と上がる程よいアンセミック感が癖に。
24. Spiritbox - Holy Roller
iwrestledabearonceの元メンバーで夫婦でもあるボーカリストCourtney LaPlanteとギタリストMike Stringerによって結成されたメタルコアバンド。前バンドもぶっ飛んでたけどこっちも相当ですね。スクリームの切れ味と電子ボイスのホラー感、重心を一気に叩き落としてくるブレイクダウンが最高です。しかもビジュアルが映画『ミッドサマー』。
25. TOBACCO - Babysitter (feat. Trent Reznor)
2017年のNine Inch Nailsのツアーオープニングアクトに抜擢された誉れ、トレント・レズナーによる寵愛を受けているUSペンシルバニアのアヴァンギャルドアーティスト。わざと加工しまくって最早トレントとは判別不能なヴォーカルと奇妙なエレクトロポップの合わせ技はきっとトレントもご満悦でしょう。
26. Big Words - Slow Dance (feat. Swell)
AUSはメルボルンのオルタナティブR&Bバンド。知名度はまだまだですが、この手の新人でもインディーとチルのバランスの妙が劇的に素晴らしく、クソ暑い今に涼を運んでくれます。
DJ Case
27. James Ivy - Yearbook (feat. Instupendo & Harry Teardrop)
ニュージャージー州出身James Ivy、彼曰くロックミュージックにアジア系アメリカ人の表現を載せていくプロジェクト。6月に発表されていたストレートなギターものではなく、エモ、ラップ、グランジを混ぜ合わせたベッドルームライクな1曲。
28. Video Age - Aerostar
米国ルイジアナ州ニューオリンズを拠点とするシンセポップバンドVideo Ageの新ALより。80年代を彷彿とさせるポップスにファンク/ダンスの要素が散りばめられた、この曲なしには夏は乗り切れない的名曲。
29. Aminé - Pressure In My Palms (feat. slowthai, Vince Staples)
旬な客演とそのテイストに合わせたラップスタイルを器用にこなしてみせたAminé最新作。R&Bな流れもありで退屈しない作品に仕上がってますね。どの曲をピックアップするか悩みましたが、slowthaiからVince Staplesの流れと真っ向勝負!と思いきや変化球に終わるこの曲がお気に入り。
30. Victoria Monét - Jaguar
メガヒット連発のソングライティング力は誰もが認めるVictoria Monétの新AL。ようやく自身の作品に本腰を入れてきたなといった感じ、全編通してファンク/ディスコを基調としたクラシックR&Bが気持ち良い良作。情熱的なホルンパートが印象深いこの曲が一押し。
31. Jessy Lanza – Anyone Around
Jessy Lanzaの4年ぶりとなる新作。引き続きJunior BoysのJeremy Greenspanをパートナーに迎えた、”音的”地続き作ですが、前作と比較すると角が取れて独特の浮遊感が漂っています。音とは相反するように込められた”怒り”がテーマだとか。
32. The Japanese House - Dionne (feat. Justin Vernon)
Marika Hackmanへの未練たらたらアルバムからはや1年半、相変わらず引きずっているのかと思いきや、少しづつ気持ちが前に向かっているのが手に取れる本EP、Amber Bainという人間の成長記録そのもの。Bon IverのフロントマンJustin Vernonをfeat.したこの曲の壮大さにほろり、素晴らしいの一言です。
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