「Playlist」GROOVER July 2019
dj SEO
01.BRITTANY HOWARD / HISTORY REPEATS
若い頃に癌で亡くした姉"Jaime"をタイトルにした9月発売ソロ作より。ファンキーなギター/ドラムに情熱的なvoリフレインが絡んだナンバーで、バンドよりもオルタナ寄り?それでいて新しさもあって期待しかない。
02.SIAMESE ELEPHANTS / ABOUT ASTRONAUTS
気だるいヴァースにカウベル、ラウドなコーラスと90'sオルタナのいいとこを集めたようなオーストリアはウィーンの新人。他の曲もどれもクオリティ高いし、コーラスがちゃんとしてるバンドは信用できます。
03.LIL PEEP,XXXTENTACION,Travis Baker / FALLING DOWN (TRAVIS BAKER REMIX)
LIL PEEPとXXXTENTACIONによる遺作コラボをTravis Barkerが突如リミックス・リリース。エモ・トラップにラウドなギターとドラムが加わり、00'sパンク/エモで育った世代がロックを更新する。
04.GHOSTEMANE / FLESH
インダストリアル/ノイズ/ブラックメタルに接近して一気にストライクゾーン入りした、現代ミクスチャー/トラップ!トラップ・パートに入るとこがアホっぽくて最高。
05.MARK RONSON,LYKKE LI / LATE NIGHT FEELINGS
BRUNO MARSとのメガヒットを経て4年ぶりの新作からのタイトル・ナンバー。夜になると恋しくなるあの感じですね。私も若いころは、、xxx
06.YUNA / BLANK MARQUEE ft.G-EAZY
マレーシアのトップR&BアーティストYUNA、Clockenflapでガン無視してたのに今作で一気にハマりました。"GET LUCKY"的シティ/ディスコなこの曲をはじめ、タイラーザクリエイターやリトルシムズなど客演の豪華さに留まらない、艶やかに美しいアルバム全体のムードが秀逸。
07.GOLDLINK / ZULU SCREAMS Ft.MALEEK BERRY & BIBI BOURELLY
前作収録"Crew"がグラミーノミネートもされたDCのラッパー、アッパーな4つ打ちアフリカンでフロアでも重宝しそう。
08.HOLY GHOST! / ESCASPE FROM LOS ANGELES
NYのエレクトロ・ポップ・デュオ、DFAを離れ(残念!)老舗West End Recordsからリリースした3作目"Work"より。キラキラシンセとコーラスで泣き踊れること確実。
09.BRIJEAN / SHOW AND TELL
PoolsideやToro y moiなどでパーションとしても参加しているカリフォルニアの女性アーティストによるデビューep、サマーブリージンなNu Jazzで最高ですね。
10.boy pablo,Jimi Somewhere / Never Cared
ノルウェーの若手SSWによるコラボレーション・ソング。いい曲を共作で出されると同日出演のフェスを探すハメになるという海外フェス野郎泣かせなナンバー。
11.OSCAR LANG / HEY ft.ALFIE TEMPLEMAN
18才のベッドルームSSWによるこちらも共作、お相手は新人ALFIE TEMPLEMANと。緩すぎて完全スルーしてたけどDIRTY HITとサインしてネオアコ/ギターポップ路線へと進み注目株へと昇格。
12.BELLE AND SEBASTIAN / SISTER BUDDHA
グラスゴーが生んだ史上最高のギターポップ・バンド、Nobody's Empire直系ながらシンガロングもできそうなアンセミック曲で、ここ数年のリリースはスルー気味だったけど、これはいいですね。
dj GAMMY
13.JACKIE MENDOZA / MUCHO MAS
国、言語、文化を跨ぐ音楽がとりわけ好きなわけで、佇まい含めて何かと話題な彼女の1stEPからはやはりこの辺境サイケ・ダンスホールは外せません。
14.JHON MONTOYA / SOLO QUIERO
クンビアだけでなくフォルクローレやチーチャも垣間見え、レーベルメイトのNicola Cruzとはまた違った音像だが共に末恐ろしい音楽素養とそれを表現できるセンスであることは間違いない彼の、現アルゼンチン重要レーベルZZKからのデビュー作。
15.OSCAR SCHELLER, LILY ALLEN / 1%
このプロデュース分業時代において、しっかりと曲が作れる地力があった人はやはり今でも強いねってことでオスカー新曲はリリーアレンと。全てにマッチしたナイスコラボ。
16.MARCOS VALLE / VOU AMANHA SABER
ブラジリアン・ジャズ/ロックの至宝の超久々の新作!時流を柔軟に汲み取り続けて50年超。今回はジャズファンクもサンバもボサも全てブギーに調理した傑作!
17.DAPHNI / SIZZLING
元ネタがたしか2年前に再発されてたから、それで早速ネタに使たか知らんけど(笑)白盤に続きすぐさま正規リリース!もうモロ使いで宴会仕様の夏の最高キラー盤!
18.FLOATING POINTS / LesAlpx
前のRatioと今作で完全に初期形態に移行しましたね。どこから聴いても彼でしかない上品なハメトラック。この立体音響からハットのサステインの細かい揺れまでクラブで聴くっきゃない!ちなみにB面も最高。
19.KOKOKO! / AZO TOKE
遂にアルバム!SXSW特集でもかけましたが、今1番ライブに行きたい手作り楽器も駆使したDRコンゴのバンド。コノノ以降でもあるがやはりスークースも交えたりと土着感を残した絶妙なラインで着地した最高のアルバム!たまらん!
20.EGYPTIAN BLUE / COLLATERAL
IDLES絶賛のパンクバンドてことでフォンテーヌやTalk Showに続くイキのいいバンド。この手のバンドはこういうライブ主体の音かどうかが分かれ目やったり。他の曲は00年代リバイバル感があり、化ける可能性あり。
dj KiM
21. Ed Sheeran & Travis Scott - Antisocial
チャンス・ザ・ラッパー、ブルーノ・マーズ、カーディ・B、カミラ・カべロ、カリード、エミネムなどが参加した新譜から。
彼っぽくない曲ですがトラヴィスの客演によって裏の顔(antisocial)な面が描かれているのかも。
22. Machine Gun Kelly - Candy feat. Trippie Redd
サマソニで来日が決まっているUSラッパー。エミネムをディスったことでも話題になった彼の4枚目の新作より。メロディアスで歌い上げるようなフロウはLP好きな人とかにもウケそう。リリックはドラッグ中毒について。
23. 100 gecs - money machine
シカゴ発、異形のポップラップデュオ。ピッチシフト+オートチューンで変調したラップに骨組みだけのフューチューベース~トラップ・サウンド、唐突に挿入されるEDMやグランジ・ロック、明らかに「乗せる皿を間違えました」的なポップの領域を痛快に引き裂く問題作。
24. Body Meat - Nairobi Flex
こちらはフィラデルフィア発の突然変異型ポップデュオ。グリッチポップ、インダストリアルやノイズを「混ぜ方が違いますよ」的な解釈でポップの領域を引き裂くタイプ。もはやインプロなんじゃないのか、とすら思わずにはいられないぐらい変拍子。
25. YUNGBLUD - Parents
特に新しいことはやってませんが、完全にこの位置でキッズの支持を得れる感じになりましたね。シンガロングできるメロディーは揃ってるからアンセム化しないかなあ、、、
26. blackbear - HATE MY GUTS
ジャスティン・ビーバーやチャイルディッシュ・ガンビーノら挙げればキリが無い無数のアーティストとのコラボでその名を知らしめた天才ソングライター/ラッパー。過去にはDigital Druglordとかいうアルバムをリリースしたこともある彼だが、どうやらクリーンになったようで曲やリリックもめっちゃポジティヴヴァイブス。前述のコラボの通り半端なく売れまくっているのでポップ職人芸に磨きがかかったのかも。
27. Kate Tempest - Firesmoke
前作で無慈悲な暴力が横行する世界の現況を嘆き、今作ではブレグジットが決まった以降の自国の現状や、差別的なフェイクニュースやデマが至るところで飛び交っている現在に生きるひとりとして、ほぼビートレスなラップやポエトリーリーディングなど、自らの真実の言葉で吐き出す。今もっとも社会の中で脈打たれる表現者の作品。
28. Lil Nas X & Billy Ray Cyrus feat. Young Thug & Mason Ramsey - Old Town Road (Remix)
現在もBillborad Hot 100で1位にチャートイン、これで14週連続となり一向に減速の兆しを感じられない本曲に、新たにYoung Thug(まじでどこでも出てくる、、、)とアメリカのバイラルシンガー、Mason Ramseyが参加。カントリーなのか?ヒップホップなのか?という問いはもうどうでも良いですよね。そもそもこの曲のバンジョーのサウンドはNine Inch Nailsの“34 Ghosts Ⅳ”からサンプリングされたもので、カントリーとは縁遠いですからね。
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